先日、専門職大学設置についてお知らせしたが、本日開催された文部科学省の大学設置・学校法人審議会で来年度に設置される専門職大学は「高知リハビリテーション専門職大」のみの一校であることが決まった。

▶︎  平成31年度開設予定の大学の設置に係る答申について（平成30年10月5日）

他に候補であった国際ファッション専門職大と山崎動物看護専門職短期大は保留。東都学院大学、東京医療福祉専門職大学等の申請された14校は認可が難しいということで取り下げた結果となった。

審査結果に関して、大学設置・学校法人審議会　大学設置分科会長の吉岡氏は、「専門職大学の特色である実習の内容、評価基準、実施体制が十分検討されていない」、「優れた実務上の業績がない者が実務家の教授等として申請されている」、「実践的かつ創造的な専門職業人材の専門性の支えとなるべき理論の教育が不足しているなど大学教育としての内容・体系性が不十分」、「教育課程連携協議会の構成員が不適切」、「理論と実践を架橋する教育を行う機関として専門職大学等に求められる"実践の理論を重視した研究を行う施設・設備が整備されていない"」ことを指摘した。

また、「実習の必要単位数や実務家教員について設置基準に定める要件を明らかに欠いている」、「申請に必要な書類が十分作成されていない」、「審査意見に対して適切に対応がなされない」などの状況も多くみられたとし、大学設置に取り組む体制の不十分さを感じたと述べている。

認可がおりた高知県土佐市にある高知リハビリテーション専門職大は、理学療法学専攻70人、作業療法学専攻40人、言語聴覚学専攻40人を募集。遵守事項として、『「マンガ基礎実習」について、成績評価方法が課題提出のみとなっているため、授業の到達目標を適切に確認する評価方法を設定すること』や、『臨床実習の成績評価について、筆記試験に加え、口頭試問も踏まえた実技 試験を実施すること。』が挙げられている。