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【書評】ちょうど今、この本で僕は救われました。

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 “管理者”ある意味いま、流行語大賞にノミネートされる勢いで、リハ業界を席巻しているこのワード。どこか自分は、このワードから逃げていました。でも、今ちょうどこの言葉から逃れられない状況に追い込まれています、崖っぷち療法士こと編集長のイマイ(@shunta0701)でございます。

 

いい機会なので、一度マネジメントについて調べてみました。[management]日本語では“管理”という言葉で説明されています。そもそも、マネジメントの[manage]とは、何を意味するのか?

 

管理的なことかと思いましたが、「どうにかしてする、うまくする、愚かにもする」という訳になります。管理とはだいぶ離れた言葉だなと。ある意味では、根性論にも似た意味を含んでいます。

 

これを理解するには、非常に苦労しましたが、今回献本いただいたこの書籍を読むと、この意味がなんとなく腑に落ちました。

 

ズバリ、はじめに私の結論からお伝えすると、マネジメントは他者よりもまず、己からということです。“管理”という言葉を聞くと、その前の主語に自分よりも、第三者が思い浮かびます。一方で、“どうにかしてする”という言葉の前には、第三者よりも自分が主語として連想されます。

 

これは個人的な、感覚なのかもしれませんが、本書に書かれている重要なポイントの一つが、“己のマネジメント”なのではないかと感じました。

 

他者を管理する前に、己のあり方を整理せよ

 日本は超高齢社会に突入する一方で、療法士業界は若年化しています。そのしわ寄せが、若くして管理者にならざるおえない環境が増えている点にあると思っています。

 

現状で、3年目よりも上の世代が、大病院では不足し、ワケも分からず管理職になっている療法士も多いことでしょう。

 

さらに、我々療法士に求められる能力が、マネジメント能力に変わってきている現状も合わさってか、マネジメントに関するワードが多く使われるようになってきています。

 

私含め、そんな時代の流れに翻弄され、心・能力が置き去りにされた状態で、その立場に悩む療法士にぜひ、本書を手に取ってもらいたいと思いました。特に、本書に書かれているビフォアー・アフターのストーリーです。

 

ここで登場するストーリーの中に、自分と同じ境遇の管理者が、おそらく登場することと思います。まず大事なのは、その境遇が自分と同じだと気付くことで、己を客観視することができます。

 

ちょうど私も、それに直面していたので、あるストーリーの一文を読んだ瞬間に、大量のPost-itが僕のデスクを席巻しました。

 

本書の狙いがそこにあったのか否か、定かではないですが、このような書き方をしている、何かしらの意図を感じます。

 

おそらく、この書き方は、“どうにかして”管理者とはどういうものなのか、どうすれば自分がそうなれるのか、をちゃんと理解してほしい、能力を身につけて欲しいという点が、この書き方に現れていると感じます。

 

僕も、まだまだ読み込めていませんし、Post-itに書かれた課題、気づいたことをまとめられていませんので、本書を片手に、自分自身のマネジメントからまずは勉強していこうと思います。

 

本日は、あまりにもタイミングよくこの本に出会えたので、オチは全くございません。期待された皆様、次回をお楽しみに。

 

最後に、本書を作成された著者の皆様、出版社の方々に、この場を借りて御礼申し上げます。

 

医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト
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Posted with Amakuri at 2018.12.10
三好 貴之, 細川 寛将, 廣瀬 哲司, 甘利 秋月
ロギカ書房
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