貴方なら何を作りますか?この度、発刊されました今回の書籍。以前、POSTでもインタビューさせていただきました林園子先生による3Dプリンターを活用した自助具作成の参考書が三輪書店様より届きました。
ということで、今回も勝手に書評を書かせていただこうと思っておりますPOST編集長のイマイ(@shunta0701)でございます。
さて、この書籍を手にとり読み進めていく中で、3Dプリンターを誰でも簡単に作成することができる、ということは理解できました。実際に、Amazonで探してみると5万円以下で買える商品もチラホラとあります。
と言っても、「一体何作ろ?」となります。自助具。。。と言っても、全く思いつきません。せっかくの書評なので、何かインパクトのあるミラクルな新自助具を考えつき、世界をあっと驚かせたい、と思っています。あの頃のジョブズのように、あっと驚くようなものを。
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特に、何も思い浮かびません。どうしよう。。。
あっ!あった。
そう。ボクが考える必要もなく、HP常に沢山の自助具データがシェアされていました。
Thingiverse
この他、沢山の3Dデータ共有サイトが書籍では紹介されていました。ということで、片っ端からまだ世界に公開されていない自助具を考えるべく、今あるものを調査します。
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なるほど。
めちゃくちゃある。書籍でも紹介されていますが、これまでの自助具とは違い3Dプリンタによる最も大きな特徴は「データ保存」ができるという点です。これをオープンソース化することで、いつでもどこでもそのデータを取得し、誰でも無償で利用でき、さらに改良を加えられるという点です。
“オープンカルチャー”ともいうこのシステムは、リハビリテーションへの応用も可能です。この点、書籍では作業療法と絡めて解説されています。
さぁ世界へボクの考えたものを提供しよう
と、張り切って考えてみましたが、いきなり思いつくはずもなく、ましてやSEX記事を多数執筆し、日々そんな論文ばかり読んでいる私ですから“ナニ”のような大人の玩具しか思いつきませんでした。
と、このように今回の書籍は、「3Dプリンターではこんなものが作れるんだー。へー」という読書感想レベルの書籍ではありません。作成行程から、出力まで丁寧に記載されているため、今回の私のように「何を作ろう?」という創造を掻き立てる書籍となっています。
ぜひ、皆さんもこの書籍を手にとり、「何を作ろう?」と考えてみてください。皆さんのアイディアが、世界の誰かを救うきっかけになるはずです。