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メタボ健診に準じた健診は、75歳以上の方に適してる?

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後期高齢者健診を受診者のうち、すでに高血圧症・糖尿病・脂質異常症の服薬治療中だった人は 45%、健診を受けていない人の服薬治療割合(37%)を上回っていたーー。

東京都健康長寿医療センター研究所の石崎達郎研究部長、光武誠吾研究員らの研究グループが、後期高齢者約 80 万人分のレセプト(診療情報明細書)情報と定期健康診査(健診)結果を分析し発表した。

▶︎ https://www.tmghig.jp/research/release/2020/0305.html

  

この結果は、服薬治療中の人を対象としない「特定健診(メタボ健診)」に準じた従来の健診では、有意義な保健事業にならないのではないかという課題を提示している。

 

また、高血圧症や糖尿病の診療ガイドラインによると、高齢者では心身機能が衰えている場合、疾患管理の基準となる血圧や血糖値は緩い基準で管理することが推奨されている。しかし、90 歳以上の高齢者や在宅医療患者の方が、血圧は収縮期血圧 110mmHg 未満等に、血糖値はヘモグロビン A1c6.0%未満に、LDLコレステロール値 100mg/dl 未満等にと、より厳しい数値目標で管理されていた。

 

さらに 90 歳以上で、糖尿病薬服薬中の約 3 割が、へモグロビン A1c6.0%未満という低い数値で管理されていることも判明。糖尿病患者で生じやすい低血糖発作の発生リスクは高齢になるほど増えると報告されている。今後は、後期高齢者における低血糖発作の実態や予防については、血糖値の管理目標も含めて検討していくことが必要だ。

 

メタボ健診に準じた健診は、75歳以上の方に適してる?

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