インソールを靴に入れるだけで、歩行速度、歩幅、接地角度、離地角度、足上げ高さ、外回し距離を総合的に分析し、健康で理想的な歩容かどうかを判定することが可能にー。
NEC、株式会社FiNC Technologies、株式会社マクアケが共同で企画・開発している歩行センシングインソール「A-RROWG(アローグ)」が開発された。
▶︎ https://www.makuake.com/project/a-rrowg/
インソールに内蔵した加速度・角速度センサから収集するデータをスマートフォンアプリ経由でクラウドへアップロードし、歩容を分析。分析結果は、毎日「歩行分析スコア」として点数化され、歩容改善のためのアドバイスや最適なトレーニングの映像とともにスマートフォンアプリへフィードバックされる。
歩行分析センサは、インソールの厚みのある部分に埋め込まれており、意識せず自然な歩行姿勢を計測することができる。また、歩いている状態のみ検知・起動し、徹底的に消費電力を抑える設計となっています。これにより、計測の精度を高めながら電池交換・充電の省略を実現した。
元FiNC Technologiesで開発初期に携わった理学療法士の梶原
「歩くことは健康や美しさにとって、とても重要ということがあります。今まではトレーナーや理学療法士が主観的にアドバイスしてきたので患者さんからすると分かりにくいところがあったが、今回NECやFiNCが共同開発して数値化してリアルタイムで取れるところが他にはないひとつのメリットだと思っています。
具体的にどういうところを治せばいいかというのがしっかり客観的に見える正確な数値が見えるからこそ、正確なソリューションが出せる、正確性というところも一つの着目点なのかと思っています。
将来的には、体調不良の予測であったりとか美容分野での予測というのも、データを蓄積することによって得られたらいいなと思っています。」と述べた。
リハビリテーションやフィットネスにおいて、時間をとって行う「運動」での動作解析はもちろん重要ですが、時間をとることができないことが多い現在の状況を考えると、24時間の日常生活の中で「身体活動」を解析し、より質の高いものにしていくことが重要です。
そのような理学療法士が携わっていないときの動作解析においてテクノロジーを用い観察、分析する技術はできてきています。具体的に言うと、センシングインソール、またはスマートシューズ、メガネ型ウェアラブルデバイスなどです。テクノロジーの進化とともに、正確性や再現性は、人間の目視での動作解析能力を上回ると考えられます。
テクノロジーの進化とともに、今後動作解析は、理学療法士の武器になり得ない可能性は十分ありえます。
今回は、歩行分析からインソール作成を行なっているコンディション・ラボの園部俊晴先生と、センシングインソールの開発に携わったNTTデータ経営研究所の梶原先生の対談から、「これからの理学療法士の臨床」について考えていきたいと思います。
<梶原侑馬先生プロフィール>
<職歴>
総合東京病院 リハビリテーション科
化学療法研究所附属病院(現 国際医療福祉大学市川病院) リハビリテーション科
株式会社イノフィス(東京理科大学発ベンチャー) 技術開発部
株式会社FiNC Technologies ライフサイエンス部
株式会社NTTデータ経営研究所 ビジネストランスフォーメーションユニット
<園部俊晴先生プロフィール>
コンディション・ラボ(インソールとからだコンディショニング専門院)所長
運動と医学の出版社 代表取締役社長
動きと痛みLab 代表理事
入谷式足底板 上級インストラクター
実践リハビリ研究会 学術顧問
文京学院大学保険医療科学研究科(大学院)・特別講師
昭和大学保健医療学部理学療法科(理学療法科4年)・講師
【概要】
日時:9月13日(日) 17:30 ~ 18:30
参加費:1,980円
会場:ZOOM会議室にて行います。申し込みいただいた方には、前日にURLをお送り致します。
申し込み方法:以下URLからお申し込みください。