大阪大学職員の定期健康診断において、主な就業形態を「座位」と回答した男性は、そうでない男性と比較して、蛋白尿を発症するリスクが1.35倍上昇していたー。
大阪大学キャンパライフ健康支援センターの山本陵平准教授および大学院医学系研究科の猪阪善隆教授らの研究グループがイタリア科学誌「Journal of Nephrology」に、8月27日に公開した。
▷ https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2020/20200902_1
長時間の座位は、メタボリック症候群、糖尿病、心血管系疾患などの生活習慣病および死亡のリスクであることが報告されていますが、腎臓に及ぼす影響は不明だった。
山本准教授らの研究グループは、大阪大学職員10,212人の定期健康診断データを利用して、「主な就業形態」を「座位」と回答したデスクワークの男性3,449人は、それ以外の男性1,538人よりも、蛋白尿(尿蛋白≧1+)のリスクが1.35倍上昇していることを明らかにした。
蛋白尿は、腎臓病の主要な特徴の一つであり、また将来の腎機能の予測因子であり、デスクワークは腎臓病のリスクとなる。