ADOC(Aid for Decision-making in Occupation Choice:エードック)は、作業療法で目標とする作業を決める面接の際、クライエントと作業療法士とのコミュニケーションを促進するためのiPadアプリです。
リハビリテーションの目標設定において、イラストを選びながら話し合うことで、クライエントは自分の意見や気持ちをリハビリテーション専門家に伝えやすくなります。一方、経験年数の浅いリハビリテーション専門家や学生でも、iPadの直感的な操作によってクライエントの「これやりたい!」を引き出します。
ADOCでは、日常生活上の作業が描かれた95枚のイラストを、パソコン上でカードゲームをするようにクライエント自身が価値のある作業とそうでない作業に振り分けていくことで、クライエントの意思を引き出します。
クライエントとリハビリテーション専門家の両者がイラストを選びます。そして緊急度と重要度の観点から、どの目標から取り組むのか協議を促すようなプロセスになっています。
また、クライエントがイラストを選んだ後、同様に作業療法士もクライエントに必要と思うイラストを選びます。そしてクライエントと作業療法士が十分に協議した上で、作業療法で目標とする作業を決定します。
目標設定後は、イラストと文章による支援計画書をPDFで作成することがが可能なため、クライエントやその家族、リハビリテーション専門家との間で、容易に目標を共有することができます。
10月13日に開催するイベントでは、リハビリテーションへの応用を模索していきます!
運動・作業における「行動変容」「習慣化」というテーマで、ITを活用したリハビリテーションの新しいかたちを模索していきます。
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