パーキンソン病・レビー小体型認知症及びその予備群が高齢者剖検例の1/3を占め、食道病変が進行を反映し、重症度を予測できるー。
東京都健康長寿医療センター高齢者ブレインバンクは、Springer Nature Group発行の国際科学雑誌「Acta Neuropathologica」にて発表した。
▶︎ https://www.amed.go.jp/news/release_20201105.html
本研究は、2008年から2018年までの高齢者ブレインバンク518登録例(死亡時年齢65歳以上、平均80歳の年齢層)を対象を対象に行われた。
末梢神経系(交感神経節、心臓、食道、副腎、皮膚)のレビー小体関連病理(レビー病理)の出現を、脳における拡がりと共に解析した。
その結果、①高齢者の1/3にレビー病理が見られること、②食道病変は病変の進行を最も反映し、食道壁内の固有筋層や外膜に多いこと、③食道レビー病理を有する高齢者では、自律神経症状が多いことを明らかにした。