はじめに
前回の「マナー講座vol.1 言葉の使い方」はいかがでしたか?
療法士としてではなく、一人の社会人として是非意識して下さいね!
さて、皆さんは臨床現場では福祉用具や義肢装具の方々、外部では学会や研修にて多くの方々と最初に接触するタイミングで必ず行う行為があります。
それが何かわかりますでしょうか?
答えを先に言ってしまうと「名刺交換」です。
では、果たして『自分の名刺交換の方法は正しい』と自信を持っている人はどのぐらいいるのでしょうか?このあたりも知っているか知らないかでかなり差がでてきます。
第一印象でその後は大きく変わるとも言われているため、名刺交換は意識しておくことは重要です。
”当たり前のこと”として社会人マナーができるように、この機会に是非身に付けて下さい。名刺交換の仕方
「名刺交換の基本的な流れ」を説明をします。
1.名刺を渡す
基本的には目下の方から渡す形です。必ず相手の正面に立ち、相手の胸の位置の高さに名刺を両手で差し出します。差し出す際は、「○○病院 理学療法士or作業療法士or言語聴覚士の××と申します。」と軽くお辞儀をしましょう。
2.名刺を受け取る
名刺を差し出されたら、相手の目を見て一礼をし、「頂戴いたします」と一言添えて両手で受け取ります。
3.名刺を受け取ったら
頂いた名刺は直ぐに名刺入れにしまわず、しばらく手元に置きましょう。名刺入れの上に乗せるのが一般的です。
4.同時に交換する場合
目下や目上を意識しすぎると、お互いに名刺交換するタイミングを逸してしまう事もある為、最近では同時に行う事が多い気がします。その際は、以下のように行いましょう。
①胸の前で、名刺入れを枕にし、両手で名刺を持ちます。自分の名刺を右手で差し出し、相手が構えている名刺入れにのせてください。
②同時に、左手で相手の名刺を、自分の名刺入れの上にのせて受け取ります。(流れとしては、お互い右手で名刺を差し出し、左手で名刺入れの上で受けとる形になります。)
③相手が左手でこちらの名刺を持ったら、自分の空いた右手を相手の名刺に添えましょう。これで相手からの名刺を両手でいただいている形になります。そしてそのまま自分の胸の前に引き寄せてください。
5.名刺管理(自分用)
・名刺は汚れやすく角など傷みやすい為ズボンなどには保管しないようにし、常時、携帯する枚数には余裕を持たせましょう。6.名刺の管理(頂いた名刺)
・頂いた名刺は、机の上に置くのがマナーになりますが、決して忘れないように気をつけましょう。また、並べたあとは必要以上に触れないようにしましょう。・帰路に就いた後は、名刺ファイル等でしっかり管理しましょう。職場の情報や個人名の情報を渡されたということは、信頼にも関わります。適当な扱いはしないようにしましょう。
名刺交換をすることの重要性
「U-NOTE」でのまとめを参考に、POST編集部で書き加えた重要なポイントを以下に記載します。1.名刺によって自分の所属を明らかにする
会話をする前提として、自分が何者かを示すことは常識です。所属や役職を示さないまま質問することは相手に対して失礼だという認識を持つほうがいいでしょう。また、所属を明かすことで相手との距離が一気に縮まることも少なくありません(共通の知人がいるetc..)。
2.挨拶の一部としての名刺交換
「挨拶」と「名刺交換」は分けることなく名刺交換を含めて挨拶であると考えておくことが重要です。よって名刺を忘れることがないように準備を心がけしましょう。
3.連絡先を交換する
名刺交換は相手の連絡先を知ることになります。そのため、それを「点」で終わらせることなく「線」にして脈々と末永い関係を築くためにも、名刺交換をした相手に対して御礼などを含めた連絡をすることは大事です。結果的に共同研究や研修依頼など仕事に繋がることは往々にしてあります。名刺交換をしただけでは「人脈」にはならないということは念頭に置いておきましょう。
文責
POST編集部