EMIASの活動
記者:貴社についてお教えください。
山口:2013年に設立して、今年で9年目の会社です。会社の代表は理学療法士ということもあり、社員のうち、半数近くが理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリ専門職です。
記者:現在EMIASグループはどのような事業をされていますか?
山口:主に医療、介護保険サービスを運営しております。具体的には、リハビリ型のデイサービスや訪問看護ステーション、居宅支援事業所です。その他、スキルアップセミナー事業やフィットネス事業なども運営しています。
記者:会社の雰囲気はどのような様子でしょうか?
山口:病院などの大型の医療法人とは異なり、ちょうどいいサイズ感の会社であることで、やりたいことや意見が通りやすいです。特にリハ職が多い会社なので、「リハ職の職域を自分たちで拡大していく」そんな前向きな空気感があります。
特に、私が入職したのが開設2年目の時でしたが、当時は新しいことに挑戦していくベンチャー企業の空気感が残っていて、今以上に何事にも全力で挑戦する社風が色濃くありました。そのがむしゃらな経験ができたのは私自身、非常に良い経験をさせてもらったと思っています。
現在の会社の雰囲気は、「働きやすさ重視」の働き方の実現に向かって生産性の向上を図っている真っ最中です。もちろん「挑戦や成長を重視」する働き方も選択できるようにもしており、両方のバランスを大切にできる企業に成長したと思っています。
特にリハビリデイのスミレは、若手が主体となりアクティブな事業所作りをしており、やる気がある者は入社から1年以内でも管理職に抜擢されるケースがあるなど、前向きな職員が多いです。
記者:働きやすさの工夫ポイントは?
山口:働きやすさと多様な働き方を実現する肝は、「生産性向上」を追求することだと思っています。工夫としては、ルールや取り決めを徹底してマニュアル化、ICTツールを使っての報連相を行うなどです。
例えば、事業所の環境整備など誰もが迷わず行えるように写真付きのマニュアルを張り出しておく。そうすることで業務を属人化させないことにつながり、誰もが休みやすい体制につながります。
年々、大所帯の会社に成長してきたため、今後も社員にアイディアを募りながら働き方改革を進めていきたいと思います。
リハビリデイでの理学療法士の役割
記者:今日は事業所の中でもデイサービスについてお聞かせください。
山口:弊社が運営する半日型のリハビリ特化型デイサービススミレについてご紹介させていただきます。主な特徴としては、要支援や要介護のご利用者様全員にマンツーマンのリハビリを提供することです。
ご利用者ひとりひとりに担当がつき、その方に合わせた機能訓練、生活動作訓練、自主トレーニングなどを指導させていただきます。もう一つの特徴として、トレーニングの時間が充実していることです。
フィットネストレーナーの資格を持つスタッフが、スタジオルームでヨガやTRXを使ったレッスンなどを集団で実施しています。リハビリテーションは体に負荷がかかること多く、中には辛く感じてしまう方がいらっしゃいます。エンターテイメント性が高いレッスンで、より楽しく運動に取り組んでいただきたいと思っています。
記者:デイサービススミレにおける理学療法士の役割はなんでしょうか。
山口:理学療法士の役割は、その方に応じたプログラムの設定とリスク管理です。介護職やフィットネストレーナーがいる中で、全身状態の把握をし、運動時の負荷の設定を行うことができるのは理学療法士であり、大切な役割だと思っています。
リスク管理があるからこそ、トレーナーは恐れることなくトレーニングが行うことができ、リスク管理を意識し過ぎず、ご利用者を楽しませることができると思っています。
記者:リスク管理はどのように周知しているのでしょうか。
山口:サービス担当者会議やカンファレンスなどで全体に共有します。ICTツールを使って共有も行うので、隙間時間で見返すことができる環境も整えています。更にリアルタイムに情報共有ができるように、全職員がインカムをつけています。
例えば、初めてヨガやレッスンに参加するご利用者がいる場合、理学療法士が離れた場所にいても、トレーナーとリアルタイムに実施時の様子を共有し、安全に行えているか確認することができます。
コロナ渦の影響は?
記者:新型コロナウイルスが拡大する中で、介護業界おいて変化したことはありますか?
山口:感染が収まらない現在において、高齢の方は感染への恐怖から外出を控えている方がいらっしゃり、当社でもデイサービスの利用を控える方が増えました。
そのように活動自粛をした方は、同居の家族以外の親族や友人にも会うことを控えており、心身ともに機能低下が生じている方が少なくはありません。症状が悪化し在宅生活が困難になり施設入居につながってしまった方もおられます。
記者:では利用者数としては減少傾向なのでしょうか?
山口:いえ、介護保険認定を新規に申請されて、新たにサービス利用を開始する人も増えています。
記者:コロナ禍で事業拡大を検討しているとのことですが?
山口:感染拡大が続く中で、健康や歩行能力の維持への需要が増加しています。不特定多数の方がいらっしゃる場所などに外出することには怖さはありますが、感染対策を徹底しているリハビリ施設を利用することによって、感染を予防しつつ介護予防の効果を得ることができると考えております。
コロナ禍で在宅サービスの需要は高まっていますので、新卒・既卒問わず、新しいことに挑戦したい方を集めていきたいと思っています。
記者:お話しできる範囲で…今どのような事業を検討しているのでしょうか?
山口:リハビリデイの店舗拡大、訪問リハや訪問看護の対応エリアの拡大を検討しています。直近では新たなカタチとしてリハビリに特化した1日型デイを検討しています。
今回の記事はここまでになります。
コロナ禍でも拡大している株式会社EMIASグループ。地域リハに興味ある方、新しいことに挑戦したい方はぜひEMIASグループやリハビリセンタースミレのオフィシャルサイトをご覧になられてみてください。
<エミアスグループ オフィシャルサイト>
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