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起業家言語聴覚士 最終回 -見目隼人先生-

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言語聴覚士の専門は嚥下?失語?それとも・・・

見目先生5

POSTインタビュアー:言語聴覚士というのは、どういう専門家で、どのようなことをしているのか教え頂けますか。

見目先生:言語聴覚士が専門としているのは、失語症や嚥下障害、高次脳機能、認知症を含めた精神機能面のこともありますけれども、一番STの武器や役割となっていくのは、私自身が思うのは、いかに「コミュニケーションを広げていくか」。それを軸にして、家庭や地域への参加を促していける、ご支援できることが、STのこれからの役割かなと思います。

ただ訪問や在宅の場合では、医学モデルとしての専門的なアプローチをデリバリーしにいくわけではなく、専門的なアプローチを含めながら、コミュニケーションのフローを引き起こせるような役割を担えるかどうかが、STの役割かなと思っています。病院のSTさんも施設のSTさんも在宅のSTさんも、皆で次のステージにいく準備を共同でする。そのような状況になるといいなと思います。

POSTインタビュアー:先生は協会の活動も積極的に参加されているとお聞きしたのですが、協会のほうはどのように関わっているのですか?

見目先生:私は、意思決定するような立場ではないです。ただ私が話したような、今の時代にマッチングして、地域のコミュニケーションを引き出したり、参加のほうにいけるSTさんを増やしたり、意識啓発できるようなお仕事やお手伝いがあれば、積極的に活動していきたいとは思っています。

POSTインタビュアー:カラオケなど、歌うことに介入している例などはありますか?

見目先生:”音声”を中心に活動されているSTさんはいますよ。食道発声法の指導であったりとか、声帯の手術をした方の復帰のリハビリテーションを行うSTさんとか。ボイストレーニング的な要素に近いことをしているSTさんもいますね。

POSTインタビュアー:経営をされるようになって、やっていてよかったなと思うことはなんですか?

見目先生:多くの仲間と言えるチームの皆さんと、意識共有しながら仕事が出来るのは楽しいですね。そこはやっぱり喜びを感じます。

POSTインタビュアー:協会や現在のSTさんに求めることはなんですか?

見目先生:地域包括ケアシステムと関連してお話ししますけど、国が制度を大きく変化させようとしていますよね。それに対し、我々もしっかり結果を残していけるために活動していかなければいけないと思います。協会の人たちが何かに対応するのを待っているのではなくて、積極的に研修会や意見交換会に若い方もどんどん参加してもらいたいなと思いますね。

明日から使える臨床テクニックだけじゃなくて、そういったところに足を運んで、意識をブラッシュアップしていくということが、底上げに繋がる。皆さんの今求められているSTとしての働き方・役割を感じる一番のきっかけになると思います。

見目先生1

専門性を理解した上で「活動」「参加」へ

見目先生2

インタビュアー:若手や中堅の療法士や、療法士を目指す学生さんにアドバイスをお願いします。

見目先生:我々の仕事の魅力というのは、専門的な機能を理解した上で、これから求められているような参加や活動の支援のお手伝いを出来る一番身近な存在であるということだと思います。

これから超高齢社会に突入するわけですので、物凄く役割も沢山待ち受けていると思う。仕事も役割もたくさんあるので、凄く未来性も感じる。そういうことも楽しみにしていただきながら、この仕事を目指していただきたいと思いますね。

インタビュアー:最後に、これまでで印象に残っている本を教えていただけますか?

見目先生:私は特定の著者の本を深々とは読まないんです。斜め読み、たくさん読みなんです。なるべく読むのは、雑誌。なるべく情報が早い物を読みますね。例えば日経ビジネスなどや新聞など。

深く掘り詰めるのもとても大切なんですが、たくさんの色んな意見や考え方を知りたいなという思いがありまして。色んな意見と自分の経験をミックスさせて、照らし合わせながらやりたいなと思っていますね。

<完>

[バックナンバー]

第1回:自分の道を探っていたら自然と「起業」に繋がった

第2回:病院と地域は「違うものであってはいけない」

 

 見目先生4

 見目 隼人 先生

[主な資格]

言語聴覚士

[主な所属]

トゥモローズリハビリテーショングループ代表取締役

福井医療技術専門学校卒業

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キーワード

♯言語聴覚士  ♯ST

♯起業 ♯地域リハ

起業家言語聴覚士 最終回 -見目隼人先生-

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