皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。ここまで足関節の背屈制限に対して各関節に分けながら評価・治療などを解説しました。本日は最終章でショパール・リスフラン関節について解説していきます。
足関節背屈制限
前回、前々回と記載していますが復習として記載します。荷重位の背屈では踵骨の外がえし・外旋が生じ、距骨の内旋・底屈が生じ、下腿の内旋が生じます。その結果、距骨滑車と脛骨関節面の向きが一致します1)。遠位ではショパール関節の外がえしにより舟状骨・内側楔状骨の降下がリスフラン関節の背屈を生じさせ、内側縦アーチの低下が起こります。
この様に様々な関節が関与するため、各関節について考えていく必要があります。本日の解説では遠位の動きがメインになります。前半の下腿・距腿関節・距骨下関節に関してはリンクより確認して頂けたらと思います。
ショパール・リスフラン関節と足関節背屈
先ほども解説しましたが遠位の運動としてはショパールの外がえしにより舟状骨・内側楔状骨の降下がリスフラン関節の背屈を生じさせ、内側縦アーチの低下が起こります。この内側縦アーチの低下は衝撃吸収のため重要な機能であり、制限される場合には足関節・足部にストレスを増加させる要因になります。