皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は外側広筋について記載しました。本日は電気刺激のパラメーターについて解説していきたいと思います。
電気刺激療法の基礎
電気刺激療法は電気エネルギーを用いて治療を行っていくものになります。電気刺激の効果としては鎮痛効果、筋緊張の緩和、関節可動域の改善、筋力増強、神経筋再教育、萎縮の予防、循環改善、創傷治癒、薬剤運搬促進、痙縮の改善、動作・歩行機能の再建、浮腫の改善などが挙げられます1)。
電気刺激療法に関しては目的により分類され、治療の補助として使用される治療的電気刺激(TES)と機能的電気刺激(FES)に分けられます。治療的電気刺激はその中でも疼痛に対して実施するTENS、脱神経筋に対して行うEMS、神経・筋に対して行うNMESがあります2)。機能的電気刺激は名前の通り、電気刺激により機能をサポートする目的があります。
実際これらの電気刺激は全くの別物ではなくパラメーターの違いにより分けられ、明確な基準がないことも特徴になります。実際に論文を調べている際にもNMESとTENSが明確に分かれておらず、それぞれの論文によって定義されていることも多いです。そのため、ここからはパラメーターを解説し、少しでも電気刺激を理解して頂けたらと考えています。