今回はメジカルビュー社の新刊を書評させていただきます。『呼吸療法認定士 見極め225題』は、「3学会合同呼吸療法認定士」を目指す人の
これからの時代に呼吸の専門知識をプラス
日本は現在、超高齢社会を迎えています。この中で、呼吸器疾患(肺炎、誤嚥性肺炎)が死亡原因の上位に位置しているという現状があります。このような背景から、呼吸療法認定士の役割はますます重要性を増しています。呼吸療法認定士の資格を持つことで、高齢者が抱える呼吸器疾患の治療に深く関与し、社会的なニーズに直接応えることが可能となります。
また、専門的な知識と技術を身につけることで、より質の高い医療サービスを提供し、患者の生活の質の向上に寄与することができます。さらに、高齢者医療の需要が高まる中で、呼吸療法認定士の資格は医療従事者にとって大きなキャリアのチャンスをもたらす可能性があります。
本書の特徴
「呼吸療法認定士 見極め225題」は、呼吸療法認定士試験を目指す全ての人々にとって、必携の一冊と言えるでしょう。過去の出題テーマの傾向や内容から予想されるオリジナル問題225題が収録されており、解答用紙が付いています。さらに、鍵となる図表などを交えた解説が充実しており、合格に向けた精度の高い学習をナビゲートします。
この本の特徴的な点は、充実したポイント解説と重点項目に対するミニレクチャーが含まれていることです。これにより、「どう出題されるか」と「何を押さえるべきか」をリンクして学ぶことが可能です。さらに受験直前に使える「追い込み正誤問題」や、暗記帳として使える「覚えておきたい計算式」などの付録も充実しています。移動中などの隙間時間でも学べるWEB(スマホ可能)問題も付いており、学習の機会を最大限に活用することができます。
また、本書が今までの問題集と一味違うのは、
さらに、重点テーマではレクチャー形式での補足もあります。この本を手に取ることで、読者は呼吸療法認定士の試験対策が万全になることを確信できるでしょう。そして、その結果として試験に合格し、臨床で活躍することを目指す全ての人々にとって、この本は強力な支えとなることでしょう。
▶︎https://www.medicalview.co.jp/catalog/ISBN978-4-7583-2239-3.html
【目次】
1章 合格へのロードマップ編
1.試験対策へのアドバイス
2.呼吸療法認定士試験のQ & A
3.過去出題項目
2章 問題編
3章 解説編
領域 1. 呼吸療法総論
領域 2. 呼吸管理に必要な解剖
領域 3. 呼吸管理に必要な生理
領域 4. 血液ガスの解釈
領域 5. 呼吸機能とその検査法
領域 6. 呼吸不全の病態と管理
領域 7. 薬物療法
領域 8. 吸入療法
領域 9. 呼吸リハビリテーション
領域10.酸素療法
領域11. 人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス
領域12.気道確保と気道管理
領域13—1.人工呼吸とその適応・離脱
領域13—2.NPPV とその管理法
領域14.開胸・開腹手術後の肺合併症
領域15.新生児・小児の呼吸管理
領域16.人工呼吸中のモニター
領域17.呼吸不全における全身管理
領域18.人工呼吸中の集中治療
領域19.在宅人工呼吸
4章 重点レクチャー編
1. 呼吸療法総論
2. スパイロメトリー
3. COPD に関するポイント
4. 呼吸療法に関する薬剤
5. COPD の呼吸トレーニング
6. A—aDO2 とCaO2
7. 加温加湿器と人工鼻
8. 換気モード
9. NPPV とその管理法
10.小児の人工呼吸管理
11.全身管理と評価
12.全身管理における栄養管理
13.人工呼吸中の集中治療
14.在宅人工呼吸