痛みの破局的思考の臨床像

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週の真ん中水曜日の江原です。本日は痛みの認知情動面の代表的な要素の1つ、破局的思考についてです。慢性疼痛のリハビリテーションを実践しているセラピストであれば、もはや必須の評価と認識されているのではないでしょうか?

破局的思考の歴史

「女の一生」などの代表作がある小説家モーパッサンは、は『水の上(Sur L'eau)』の中でこのように痛みを表現しています。

「片頭痛は非道な苦痛であり、世界で最も悪いものの一つで、神経を弱め、人を狂わせ、自分の考えを風に散らし、記憶を損なわせる。あまりにひどい頭痛のため、私はソファに横たわり、エーテルを嗅いで痛みを和らげようとすることしかできない」

先天性梅毒による神経系の異常を自覚するようになり目が不自由だったそうですが、梅毒にも痛みを伴う時があります。症状も強かったのかもしれません。不眠症から奇行が目立つようになり、自殺未遂の末の精神病院に入院し42歳で亡くなったモーパッサンも、痛みそのものよりも自分の痛みに圧倒され、痛みに対処することができないと感じていたのでしょうか。彼の痛みを和らげようとする行動には「破局的思考」があり、痛みをさらに強めた可能性があると考えられています。

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痛みの破局的思考の臨床像
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