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慢性疼痛と精神疾患~BS-POPによる評価~

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重度の慢性腰痛と精神疾患は区別が難しいと言われています。

週の真ん中水曜日の江原です。疼痛治療や疼痛のリハビリテーションは、リアルタイムに変化する病態に追従すべく常に診断しながら行うことが重要だと考えています。先日も、運動器疼痛だと推測していた患者に運動療法を行っていましたが、運動療法での介入の経過が思わしくなく再評価していました。可動域・筋力は改善し、姿勢や動作パターンも良化しているにも関わらず痛みは横ばいでした。臨床推論の過程でふと認知情動面が怪しいと感じ、うつ不安評価のHADSを測定すると著明に増悪していた、という経験をしました。身体機能改善と疼痛改善には必ずしも相関関係はありませんが、一致が認められないというのは再評価の一つのきっかけになります。その他に疼痛病態再評価に行きつく気づきとなる思考過程はありましたが、医師でも30%は見逃す可能性があるうつをスクリーニングすることができてほっとした事例でした。(医師に報告し治療に反映していただきました)

非器質的腰痛

痛みに関連する認知情動面の取り扱いについては、治療により即時的に改善する場合も多いので痛みから生じた二次的なものなのか議論することがあります。原因がはっきりしない非特異的腰痛は、理学療法士であれば「疼痛発生に機能的側面が強い」というイメージを持ちやすいですが、認知情動面(心理社会的要因)が関与した腰痛と捉える向きもあります。

慢性疼痛と精神疾患~BS-POPによる評価~

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