日本の理学療法における創設期、その礎を築き上げ、理学療法士の地位向上と理学療法の普及に心血を注がれた田口順子元副会長が、2024年10月29日にご永眠されました。長年にわたり田口先生は教育者として、また臨床家として、多くの療法士たちを育てると共に、日本のリハビリテーション分野の発展に大きく寄与されました。
田口先生は、若手療法士や学生に向けた数々のメッセージの中で、「成長には謙虚さが必要です。最初から上手くいくことはなく、謙虚に物事に対処することが大切です」と語られました。こうした温かくも厳しい姿勢は、教育における先生の理念を象徴するものであり、多くの療法士たちが励まされてきた言葉です。先生が生涯を通して築き上げてきた教育方針は、今なお多くの教育機関で継承されています。
また、臨床家としても田口先生は常に患者一人ひとりと向き合うことを大切にされました。治療法が進化する中でも、「患者さんと向き合う時間を大切に」という信念を持ち続け、常に誠実に臨床の現場に立たれていた姿は、多くの療法士にとっての模範です。先生は最後まで「若い人たちの成長を見守りたい」という思いを持ち続けておられ、教育の現場や臨床における指導を続けておられました。
田口先生が残された「リハビリテーションの専門職としての誇りを持ってほしい」というメッセージは、今後も理学療法士たちが使命を胸に歩む上での指針となることでしょう。
田口順子先生の生前のご厚情とご功績に心より感謝を捧げ、ここに哀悼の意を表します。
POST編集長 今井俊太
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【田口順子先生インタビュー】
