皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回から感覚障害について解説しています。本日は深部感覚に絞って解説していきます。
深部感覚
まず初めに深部感覚について解説していきます。定義については以下のように報告されています1)。
深部感覚は、骨膜・筋・腱・関節・靱帯に対する接触刺激またはその運動から起こる感覚であり、手足の相対的な位置(位置覚)や運動の方向(運動覚)がわかる運動感覚、音叉を骨に近い皮膚上に当てると感じる振動覚、骨膜・筋・腱などに強い圧迫や持続的な刺激が加わって生じる痛みの感覚(深部痛覚)に分類出来る。
深部感覚に関しては固有感覚と呼ばれることもあり、深部感覚と同義で使われることも多い用語になります。深部感覚には多くの感覚器が関与します。大きく分けると4つに分けられ、筋紡錘・腱器官・関節受容器・深部組織に存在する侵害受容器になります1)。