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フランスの施設と受け入れ家庭制度について

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こんにちは!介護施設相談センターあんしんホームの入居相談アドバイザー理学療法士の後藤です。前回の記事ではフランスの医療・介護制度、訪問看護の制度が整っていることによる在宅入院制度などをお伝えいたしました。今回はフランスの住まい・高齢者施設と受け入れ家庭制度について皆様に現状をお届けいたします。

フランスの高齢者施設について

フランスの高齢者施設は6施設に大きく分けられます。(受け入れ家庭も入れると7施設)

日本は公的施設を細分化すると13種類あるため日本の方が細分化されておりますが、フランスは身体状況によって分かりやすく分けているのが特徴です。価値観という点では、日本の有料老人ホームは様々なサービスが施設により提供されているためよりQOLの観点では個人によって選択肢がある状態です。

※12月20日 1ユーロ=163円

日本と同様、自立型の公的なケアハウスのような施設から特別養護老人ホーム等状態に合わせて公的施設と民間施設から提供されております。下記に表を記載します。

アルツハイマー型認知症施設というのは日本のグループホームに該当し認知機能の低下を防げるようコミニティの参加が推奨されております。

また、日本で生活していると中々イメージが難しいフランスの特徴である【受け入れ家庭】について、実際に現地の視察をさせていただきましたので、お伝えいたします。

【受け入れ家庭制度】について

フランスでは、講習などを受け、一定の管理能力があると認定された家庭が、県との契約のもと、血縁関係にない高齢者を受け入れる制度(受け入れ家庭制度 le placement familial)を導入しています。

受け入れる家庭側の要件としては、①最低9㎡の個室を受け入れられる方に用意できる住環境があること ②利用者のための医療・ソーシャル職業者が家庭内に入ることに同意すること ③両者間(受け入れ家庭と、利用者および法廷責任者)の契約を文書化すること ④利用者からの遺産相続に関する遺言や、寄付・寄贈等の受け入れは、一切しないこと ⑤一時的な外出・不在の際には、利用者に必要な介助・介護を代行できる者を確保すること

などの決まりがあります。

受け入れる家庭側の報酬は、4つの側面がありますが、額面は公的でなく両者間での交渉となります。※ただしその場合にも基準があります。

基準となるのは、家賃(広さと快適度から、同地域の賃貸不動産平均額に準じた額であること)、アシスト報酬(公定最低賃金時給の2.5倍以上)、上昇率(公定最低賃金は毎年変動うるため、それに応じた修正を行う)、受け入れ家庭を利用している日のみの換算 となっています。

実際に、受け入れ家庭を行っているご自宅に訪問させていただき、お話を聞く機会をいただいたので、実例を用いてお話させていただきます。

Aさん、Bさんの受け入れ家庭

・30代ご夫婦、娘様2人(高校生・中学生)の4人家族の家庭にAさんは半年前から、Bさんは1年前から一緒に生活をされている。

Aさんは、幼少期に父親より性的虐待を受けて精神疾患を患っている。歩行等身の回りのことはある程度自立されていたが、病院受診や服薬管理が一人ではできないため、受け入れ家庭をご利用する運びとなった

Bさんは、知的障害があり、心疾患の影響で在宅酸素を使用している。日常生活動作全般において介助が必要なため、受け入れ家庭をご利用する運びとなった

実際に、受け入れ家庭を訪問させていただき、特に印象的だったのは、受け入れ家庭側が【本当の家族】の様に接していることでした。

一緒に買い物に行き、一緒に食事をする、「それは家族では当たり前のことだから、当たり前に行います」と仰っていたのが印象的でした。

Aさん、Bさんも、表情が穏やかで、本当の家族のような空間が、温かみを感じ、感銘を受けました。

平和主義であるフランス文化のまさに【平和】が象徴されている制度だと感じました。

日本でも、2050年には高齢世帯の45%が単身世帯、26.5%が夫婦のみ世帯と、高齢者世帯全体の7割を占める見込みであるため、高齢者と若者の共住(異世代ホームシェア)なども今後より増えてくるのではないかと思います。

日本で生活していると他者の要介護の方と一緒に家族のように生活することって中々想像できないかと思います。しかし海外では当たり前にこのような制度で一緒に生活されていることを知り、グローバル視点で学ぶことの大切さを感じました。2回に渡り私 後藤がフランスの医療・介護についてお伝えさせていただきましたが、何より自分が一番勉強になりました!!

多種多様な価値観や各国の工夫された制度を学び社会に還元できるよう今後も精進していきます!

※車窓からのエッフェル塔

※ちょうどハロウィンの日でカボチャを運んでいました!笑

障がい者がスタッフで働くユニバーサルレストラン

とても楽しく働いていて素敵な空間でした!

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