大学病院の9病棟で、病棟に配置された管理栄養士が栄養ケアプロセスの4段階を完遂する体制に切り替えた。入院時に低栄養だった高齢患者で、院内死亡と在院日数が下がる関連がみられている。65歳以上の入院患者1万7,057人を差分の差分法で分析した結果。ただし多重比較の補正をかけると、いずれも統計的に有意ではなくなった。愛知医科大学病院の研究チームの報告で、JAMA Network Openが9月14日付で公開している。
栄養ケアプロセスは米国栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)が2003年に導入した標準化された枠組みで、栄養アセスメント、栄養診断、栄養介入、栄養モニタリングと評価の4段階からなる。世界的に採用が広がる一方、死亡や在院日数といった転帰の改善に結びつくかは明らかになっていなかった。
分析は2022年1月から2025年6月までの診療記録を使った後ろ向きのコホート研究。9病棟が2024年7月1日に、病棟に配置された管理栄養士が4段階を完遂する体制へ一斉に切り替えた。2025年6月末までが導入後の期間。
導入前は2022年1月から2023年12月まで。間の2024年1月から6月は移行期間として分析から外している。導入した病棟としなかった病棟の前後差を比べる差分の差分法を用いた。










