起業した理由
インタビュアー:これまでの経験を経て、起業をされた理由を教えてください。
波田野先生:雇われていられるなら、その方が良いと感じます。だから「起業はしないで済むなら、しないほうがいいよ」と言っています。
私自身の理由は、自分の力でどこまでできるのかを知りたかっただけなんです。自分の技術を正当に評価してみたくなった。
制度的にも縛りが強くなってきて、リハビリを本当に必要としている人が期限ということで切られてしまうという事態が起こりました。
こう言っては失礼ですが、「なんでこの人がリハビリを受けられるのだろう?」という患者さんも実際にはいました。
逆に「なんでこの人はリハビリが処方されないんだろう?」という患者さんも大勢いらっしゃいます。リハビリをやるのかやらないのかは、医師次第です。
必要な人が処方箋を出してもらえないということもあります。それだけでなく、制度上でリハビリをできない人もいて、それが一番の理由かもしれないですね。
介護保険を使える年齢であればいいのですが、その年齢にも達していない方々も多くいますので、その方々を救うためには今のような形で、起業するしかありませんでした。
過激発言の理由
インタビュアー:失礼な質問になりますが、Facebookで過激な発言をされている理由を教えてください。
波田野先生:受講生からは「今日は怒られると思っていました」とか、懇親会で「ネットのイメージと違う」といってくる人がいます。あえてあのような発言をしています。
開業肯定派と否定派がいると思うけど、「どっちでも良いじゃん」というのが正直な意見です。
私の発言が、開業肯定派に見えることが多くありますが、実は反対意見としての発言も実際にはSNS上でしています。
両極端の意見をあえてあのような発言をしてバランスを取ろうと思っているのですが、どうしても一部の発言のみが取りあげられ、それが一人歩きしてしまっています。
人は、自分の見たい情報しか見ようとしないと言われているからでしょうか。どうしても、あのような発言をしていると、極端なイメージを付けられてしまうのだと思います。
あえての開業反対理由
インタビュアー:開業に関する、否定的な意見をあえてすると、どのようなことを言っているのでしょうか?
波田野先生:整体院を開いていく中で、キーワードの部分でこれはダメなんじゃないかという発言や広告をする人が増えているのは事実です。
法令順守の話ですね。明らかな過大広告は絶対にNGです。例えば、理学療法士が開業してはいけないのに、理学療法士がやっていますと謳っていたり、「治す」という言葉を用いることもNGです。
言葉の使い方を考えないと、その人の発言がイコールで、理学療法士全体の発言に思われてしまう危険がある、ということを意識するべきでしょう。
協会も職能団体としての立ち位置があって、いろいろと準備などをしていると思います。
そういったことを考えると、開業を否定するような文章を出さなくてはいけない立場であるということも認識しているつもりではあります。
次回:波田野先生の今後のビジョン 20日(土)配信予定
波田野征美先生経歴
経歴:
2006年 社会医学技術学院 昼間部理学療法学科卒
2006〜2011年1月 茨城県 安藤整形外科
2011年1月〜2015年7月 大友外科整形外科
2015年8月〜現在 筋膜&トリガーポイント専門整体院「Mr.コリとる」
その他、フリーランスのセラピスト&トレーナーとして活動。
その他で2012年3月〜2013年1月レフリハ講師。
2013年1月〜Oriental Physio Academy設立。
OPA:http://oriental-physio-academy.jimdo.com
アメブロ:http://ameblo.jp/pata0511/
コリとるブログ:http://mrkoritoru.blog.fc2.com
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