キャリアコンサルタントが徹底サポート

頸椎の解剖学 ~椎間板編~

6433 posts

今回は、脊柱の解剖学を『椎間板』にフォーカスして説明していきます。基本的な解剖学的知識をみていきます。

 

椎間板の機能構造

❶機能

 椎体間を連結し、 荷重や衝撃の吸収/緩和

❷構造と組成

 中心にある髄核と、それを囲むようにある繊維輪で構成

 ・髄核(nucleus pulposus)

  ⇒水分70~90%、コラーゲンⅡ15~20%(プロテオグリカンは乾燥重量の60%)

 

 ・繊維輪(annulus fibrosus)      

  ⇒水分60~70%、コラーゲン50~60%(外側がⅠ型で、内側ほどⅡ型の割合が高い)

  ⇒何層にも重なっており、強靭な繊維が髄核を囲む

 

 ・軟骨板

  ⇒厚さ1~2mmで椎体の上下を覆う。

   椎体内血管と連結しており、栄養を髄核と繊維輪に送る。★役割としては重要!

 

○繊維輪の豆知識

 靭帯と同じように網状(下記の図はイメージ)になっている。そのため前後屈(上下の圧)には強いが、回旋には弱い構造となっている。回旋時には、繊維の半分しか圧を受けることが出来ないのである。又、繊維が斜めに走行している為、圧縮刺激も加わる。

前屈姿勢が継続される事での臨床的デメリット

 繊維輪後方の伸張

 ❷ 反射性筋収縮の低下

   靭帯の伸張により防御的に筋が収縮するが、継続する為に筋収縮も徐々に

   弱化していき、骨への負担が増大していく

 ❸ 持続的筋収縮

   必要のない筋収縮が継続し、組織の硬化や循環の低下が生じる

 

 ということで、椎間板の栄養循環確保による機能維持を行う為には、ある簡単な運動が必要となる。

 

参考文書

1)荻島秀男 腰痛症原著第5版 1999 医歯薬出版
2)越智淳三 解剖学アトラス 第3版 2011 文光堂

 

上肢

三角筋

上腕三頭筋

大胸筋

腕橈骨筋

下肢

大腿四頭筋

大腿筋膜張筋

大臀筋

梨状筋

腓腹筋

頸部

斜角筋

体幹

腹横筋

広背筋

僧帽筋

大腰筋

腸骨筋

骨盤底筋群

頸椎の解剖学  ~椎間板編~

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事