蛇口を捻った水が飲める国
コスタリカは電気、水道、ガスなどは比較的安定して供給されています。特筆すべき点は、なんとコスタリカは水道水が飲める国ということです。おそらく中米では唯一水道水が飲める国ではないでしょうか。また貧困地域にはガスはありませんが、インディヘナの村にも電気は少なからず通っています。
4つのタイプに分けられる家屋
上の写真はコスタリカで見かける家の写真サンプルです。
①は一般的な家の写真です。ほとんどコンクリートで出来ており、床もコンクリートにタイルが敷き詰めてある場合が多いです。
②はコスタリカ南側の海辺に近いところにある家で、主に木で出来ています。
③は首都近辺の建物で、近代的な建物は首都近辺に集中しています。その他の中米の首都と比較すると首都でも高い建物は少ないのが特徴です。
④はインディヘナの村でよく見かける作りの建物で、地面は土を踏み固めてあり、ガスがないために薪で調理をしている方が多いです。薪を燃やした時に出る煙による健康被害がインディヘナの村では問題になっていますが、ガスは高価であり運送も困難であることから貧困層には普及していないのが現状です。またベッドなども当然ないことから、硬い木の床におばあさんが寝ているのはもどかしさを感じました。
このように貧富の格差によって住宅環境が分かりやすく異なります。
私のこれから
2年間の活動を終えて、現在は新潟医療福祉大学大学院の青年海外協力隊等プログラムを利用して活動を修士論文にまとめています。このプログラムは協力隊の活動が現地フィールドワークとして修士の単位に認められるプログラムとなっています。興味を持った方は新潟医療福祉大学大学院のホームページをご確認ください。
私は様々なことを悩みながら入学を決めましたが、自分の活動を論文に纏めるために必要な情報収集を実施する過程により、一人では主観的にしか見ることが出来なかった活動が客観的に見られるようになりました。また社会人のための大学院を謳っていることもあり、病院に勤務しながら勉強できるように授業時間が設定されていることも利点だと思います。
活動を自己満足で終わらせることなく、次のボランティアが活かせるように形にすることは大変意義があることです。モチベーションを保つことが難しいこともありますが、美味しい魚とお酒と共に、新潟の地で美味しく楽しく仕事と研究に取り組んでいきたいと思っています。
渡邉 司先生経歴
学歴
2010年:学校法人誠広学園 平成医療専門学院 理学療法学科 卒業
2015年:新潟医療福祉大学大学院 修士課程 保健学専攻 入学
職歴
2010年:医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院 リハビリテーション部 理学療法士
2013年:独立行政法人国際協力機構 青年海外協力隊 コスタリカ派遣 理学療法士隊員
2015年:新潟医療生活協同組合 木戸病院 リハビリテーション科 理学療法士