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【養成校紹介】第186回 社会医学技術学院 no.2

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卒業生に有名な先生が多い秘密

社医学

 

ーー何故、貴校の卒業生は有名になる方が多いのですか?

 

山田先生:最近は違ってきていますが、昔は色々な経歴をもった個性豊かな学生が多かったです。

 

「大学卒業してサラリーマンになろう」と考えている学生は多分入学しない学校だったので、図らずとも個性が強い学生が集まったのだと思います。そのため、「学生をあまり縛らないようにしよう」と意図的にしていました。

 

拘束されることを嫌う学生もいましたし、「自分で勉強は出来るので資格だけとりに入学しました」という学生もいました。その結果教員は、「個性の強い学生を満足させる教育をしないといけない」という気持ちを持つ一方で、「自分たちで決めていることだからサポートに徹しよう」という雰囲気もありました。

 

「放牧だ」と言う教員がいるぐらい、学生を枠にはめないようにしていました。

 

 しかし、最近の学生は優等生タイプが多いので、”放牧”ではいけない所が出てきました。丁寧に教えないといけない所は、今までの学生に対して以上に丁寧に指導しています。

 

ただ、「学生に自主的に行動して欲しい」という思いは今もありますので、文化祭や体育祭は学生の実行委員が中心になって、自主的に運営してもらっています。その中で先輩後輩や夜間課程と昼間課程の交流をしてもらっています。

 

そういったことによって校風が受け継がれ、教員が学生に対してだけではなく、学生が学生に対して教育してくれるのだと思います。

 

ーー学生が学生に対して教育してくれるといった点でも大卒・社会人学生がいることが良いのかもしれませんね。

 

山田先生:そうですね。高卒後すぐに夜間課程に入学する学生は、本当に大人っぽくなります。

 

外部講師の先生方も「大学生よりよっぽどしっかりしている」と仰ってくれます。社会人経験のある学生が良いお手本になってくれているのでしょう。

 

 本校に優れた教育方針がある訳ではなく、学生同士の教育力やお互いに高め合える人間関係があることが本校の特徴だと思います。

 

女性をターゲットにしたwebデザイン

社医学

《画像引用》 社会医学技術学院HPより

 

ーーそこが他の養成校にはないポイントかと思います。そういったことも踏まえて、webサイトを可愛いデザインにしているのですか?

 

山田先生:今のようなwebサイトに一新した理由は、PTと比較してOTの応募が集まりにくい、つまり女性の応募が集まりにくいので女性をターゲットにしたwebサイトにしようと思ったからです。

 

男性が本校のwebサイトを初めて見た時には「えっ!?」と思うかもしれないのですが、自分の見たいページに直ぐに移動するので背景をあまり気になさらないと思うのです。PTやOTをあまり知らない女性がなんとなく当校のwebページを閲覧してくれた時に、「なんか楽しそう」と感じてもらえたら良いなと思って作成しました。

 

普通の方に“OTがどんな仕事をするのか”を伝えることは非常に難しいことなので、現在のようなwebページにしています。OTはPT以上に求人数が多いのに、一般の方々に職業内容を理解してもらえていない現状があります。

 

 本校はPTの先生が多いので、「PTっぽく”さわやか”で”質実剛健”なイメージを与えることが出来るwebページにしよう!」という声が多かったのですが、どの養成校のwebページもそういったものになっています。そのため、「他とは違う目立つwebページにしないといけない!」と当時の学院長や理事長と話しあって「女性にこのwebページ良いな」と思ってもらえるものを目指しました。でもやはり反対意見はありますね。

 

ーーPT・OT・STは一度仕事を辞めても復帰しやすい点から、女性の職業としてオススメ出来ると思っています。また、一般職として働いている女性が、結婚や出産を期に会社を辞めた後に、将来が不安だからOTの資格を取ろうと思ってくれたら良いなと思っています。

 

山田先生:私もそのように感じています。非常勤でも働きやすいですし、その後正社員になることも可能ですからね。特にOTはPTと違って体力勝負な部分が少ないので、女性にとって働きやすい職業だと思います。

 

 子どものいる女性の学生もいますよ。本校は授業料が安いので、旦那様の理解も得やすいのだと思います。夜間課程に通っているお母さん学生もいます。

 

反対に、入学後に出産をしてしまうと学業に復帰することが難しいです。理由としては、お母さんが学生だと保育園が預かってくれにくいからです。特に夜間課程だと夜間保育になるので、さらに難しいです。当校で夜間保育を作る話も上がったことはあるのですが、それは大変なことなので作れていません。

 

 もちろん結婚している男性の学生や、子どももいるお父さん学生もいます。当校の雰囲気として色々な経歴を持った学生がいますので、お父さん、お母さんがいても違和感は特にありません。

 

ロボットリハ

社医学

 

ーー伝統的な学校ではありますが、最新機器も積極的に取り入れているのですね。Pepperくんがいたので驚きました!笑

 

山田先生:去年理事長が替わったのですが、前理事長が替わる際に「何でも好きなことに使っていいですよ」と寄付してくれました。

 

そして、新理事長が「じゃあPepperくんを買おう!Pepperくんが入り口にいて来訪者を迎えてくれるだけで楽しいでしょう!」とPepperくんを購入することになったのです。

 

将来的なことを考えると、リハビリ業界、特にPTの分野にはロボットの導入が加速すると思います。「そういった世の流れに対応できるPT・OTを育てるために、学生にはロボットに慣れてもらおう」という意味も込めてPepperくんを購入しました。

 

 

目次

  1. 創設者の思い~一般財団法人である理由~

  2. 卒業生に有名な先生が多い秘密~Part1~

  3. 卒業生に有名な先生が多い秘密~Part2~

 

 

参考

 

社医学3

取材のご協力をいただきました 社会医学技術学院 学院長  山田 千鶴子 先生

 

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