スポーツに特化した授業
— スポーツに特化した授業では、どのようなことを学ぶのですか?
富永先生 1年生の頃に、基本的なテーピングやストレッチなど、学生が食いつきやすい授業を行っています。
実際に、学生も楽しそうに学ぶのがこの授業ですね。この授業を通して、PT科の学生だけでトレーナーブースを運営することもあります。
2年生になると、動作の評価から障害の評価を行い、3年生になると治療技術を学ぶ、という流れになっています。
特別、募集したことも、これまでの事例もありませんが、他校から、スポーツの授業を受けに来るというのも面白そうですね。一個人の思いですけど。本校には柔道整復科や鍼灸科があるのですが、その学生は直訴して、私の授業を受けに来てくれる子たちもいます。
残念ながらPTの学生で、直談判するような子はいないですね。また、男性よりも女性の方が根気よく学ぶ子が多い印象です。
トレーナー時代の経験から心がけた教育理念
ー 先生方は今でもスポーツ現場に行かれているのですか?
富永先生 そうですね。FIFA審判部のコンディショニングを行っている先生や個人的に活動されている先生もいます。私も最近、現場に出たくなってきましたね。
私はトレーナー時代、悔しい思いをしたことがあるんです。ある日、選手から「先生は何の資格を持っているのですか?」と聞かれたので、自分の資格名を伝えると、すごく驚かれました。
詳しく話を聞くと、以前その選手に関わったPTが、あまり話を聞いてくれなかったようです。理論的に「こうしなきゃダメだ」といわれ、うまくコミュニケーションが取れなかったせいなのか、結局治らなかった経験があったようです。
PTは、このような状態に陥りやすい資格だなと、改めて思いましたね。こんな経験をもとに、スポーツの世界で立派に活躍してくれるPTの育成を心がけた教育を、これまでも、そしてこれからも行っていきたいです。
東京メディカル・スポーツ専門学校の使命
— 今後の展望を教えてください。
富永先生 学校としての展望として、やはりスポーツ業界に多くの優秀なPTを送り込むことが本校の使命であると思っています。人口が減り、入学希望者の減少が予想される中でも、この軸はブレないよう取り組んでいきます。 個人的な展望ですが、今まで私が気付いてきた経験やスキルを教え子に広め、彼らが活躍できる場を広げてあげられたらと思っています。
— おすすめの書籍を教えてください。
富永先生:「マルアライメントシンドローム」という洋書ですね。
先生にとってのプロフェッショナル
ー 最後に先生にとって“プロフェッショナル”とは?
富永先生 お金を稼げること。その費用にあった技術を提供できる人のことだと思います。
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当校には、最先端でトレーナーとして働いていた教員が常勤として勤務しており、直接そのような先生から学ぶことができます。
また他校にはない充実したスポーツプログラムを用意しています。また他学科には世界で活躍するトレーナーの先生もいらっしゃいます。
スポーツのことについてはどこにも負けないくらい学習する環境は整っています。
是非当校でスポーツについて学習し、一緒に夢をかなえましょう!!
皆さんの入学を待っています。
参考
東京メディカル・スポーツ専門学校ホームページ
富永先生 経歴
1968年 福岡県生まれ
1988年 国立療養所福岡東病院付属リハビリテーション学院入学
1991年 同校 卒業
1991年 医療法人恒心会 小倉記念病院(おぐらきねんびょういん)入職
現 恒心会おぐら病院
同年 理学療法士免許取得
2002年 同病院退職
同年 国立スポーツ科学センターへ、契約研究員として入職
2006年 任期満了につき退職
2006年 学校法人 滋慶学園グループ 東京スポーツレクリエーション専門学校入職
同年 東京フットボール株式会社(FC東京)U-15メディカルアドバイザー就任
2007年 FC東京U-15、U-18メディカルアドバイザー就任
2008年 FC東京 トップチームトレーナーに就任
2010年 同チーム退社
2011年 現東京メディカル・スポーツ専門学校 講師として勤務
2013年 理学療法士科 学科長
現在に至る
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