できるADLとしているADL
できるADLとしているADLとは、療法士の皆さんはよく聞く言葉だと思います。
まずは「できるADL」・「しているADL」についておさらいしたいと思います。
簡単に言えば、できるADLは評価・訓練時の能力、しているADLは実生活で実行している能力と言えます。
できるADLはBI(Barthel index)、しているADLはFIM(Functional Independence Measure)で評価します。
外来患者のリハでは、自宅での「しているADL」を本人の口頭情報だけを頼りに推測し、その情報をもとにリハメニューを組むことが多いでしょう。
私はこんな経験をしたことがあります。ある外来患者A様。
「玄関の上がり框が高くて、昇り降りが大変なのよ。」
と相談をされました。ご本人に細かく家屋状況を確認し、更にそこでの動作パターンをチェック。それに合わせたリハメニューを組んで、外来リハを続けておりました。その後、私の職場で訪問リハを始めることになりA様が訪問リハの利用を希望。A様の初回訪問の際、とても驚愕したのを覚えています…。
「ピンポーン、失礼します。ガラガラ・・・」
玄関を開け、いざリハを開始しようと意気込んで、挨拶をしようとした時です。
「おはようございま…えぇ⁉」
玄関ドアを開けて、目に飛び込んできた風景は、患者さんから聞いていたものとはかなり違うものでした。
「上がり框、話していたよりさらに高い!こんなところに靴箱がある!」
早速一番問題である上がり框の昇り降り動作を確認することに。
「え⁉これも動作が全然違う!」
外来リハの時にA様が話されていた動作とはまったく異なっておりました…。
その人の“現在”を知る
私の情報収集能力が甘いのは重々承知しています。しかしこの経験はまさに「百聞は一見にしかず」であり、その先の臨床の考え方を変えてくれた出来事でした。その時に感じたのです。訪問リハの魅力は、その人の“現在(いま)”を直接その目で見ることができることだと。
いくら話を聞いていたとしても、写真を撮ってきてもらったとしても、その場でやることには敵わない。そしてそれが訪問リハビリテーションの魅力の一つだと私は思っています。
続く…。
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