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脳卒中患者における機能的電気刺激(FES)の有用性について【論文から学ぶエビデンス】

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Musculoskeletal Monday by Miranda Asher, MSc:

 

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機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation; FES)の使用は、脳卒中により下垂足を呈する患者の治療として発展してきた。

 

この研究では、以前に短下肢装具(Ankle-foot-orthosis; AFO)の使用経験があり10分以上の自力歩行可能な参加者を対象として、障害物の回避に対するFESの効果を検証した。

 

2つの電極と刺激装置が総腓骨神経および前脛骨筋に固定された。

 

フットスイッチは踵の下に設置され、麻痺側が遊脚相にある際に確実にスイッチが入るようになっていた。

 

トレッドミル上を歩いている参加者の麻痺側前方に障害物が落とされた。

 

その後、FESではなくAFOを使用して同様の検査を行った。

 

FESにおいて有意に障害物回避の成功率が高かったが、改善には参加者間でばらつきが大きく、FESは、特定の対象においてのみ有益であることが示唆された。

 

また、FESに対して良好な反応を示したものの、ある参加者は表面電極による皮膚への刺激が原因で実験らのドロップアウトを余儀なくされたという点は興味深い。

 

臨床的な関連として、著者らは下肢筋力の低下(Motricity Index score<64)を示す参加者において、FESの使用はより有益かつ障害物回避能力の向上が観察されると述べた。

 

From: Van Swigchem et al., Phys Ther 92 (2012) 398-406. All rights reserved to the American Physical Therapy Association. (訳:Takumi Kobayashi)
アナࢺ࣑ー理学療法

 

脳卒中患者における機能的電気刺激(FES)の有用性について【論文から学ぶエビデンス】

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