ざっくりPOINT
■九州大学薬学部の研究グループは、神経が傷ついたことで起こる慢性的な痛み(神経障害性疼痛)が、時間帯によって強まる仕組みを解明した。
■神経障害性疼痛は、軽い触刺激でも激しい痛みを引きおこす「痛覚過敏」が特徴。時刻により痛みが変動することが知られていたが、その仕組みは明らかにされていなかった。
■研究グループはマウスを用いた実験で、夜行性の活動をはじめる夕刻に副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになり、ATP(アデノシン三リン酸)の放出が増えていることを見出した。ATPが脊髄の神経細胞に作用し、痛みの悪化を引き起こす。副腎皮質ホルモンによって生じるATP放出の概日リズムが、神経障害性疼痛の時刻の違いを引き起こしていることを突き止めたという。
詳細を読む(引用元):QLifePro医療ニュース
POST編集部コメント
テレビやポスターなどでよく見るようになった「神経障害性疼痛」。
今回の記事のように痛みのメカニズムについては、まだまだわかっていないことばかり。医療の進歩の可能性は無限に広がっています。
そしてそれは、療法士の可能性とも言えます。
文責
POST編集部 林 祐介