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【東京病棟ストーリー】リハビリテーションは突然に | 理学療法士 川田章文先生

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以前、POSTでもインタビューさせていただいた川田章文先生が脳腫瘍が発症。先生のご好意で、このたび連載させていただくことになりました。完全ノンフィクションの脳腫瘍のリハビリの経過を追って報告していきます。

11月17日、救急搬送

急に来た。なんの足音もせずに。

 

2〜3日前から前脛骨筋に収縮が入らず、「足組んでソファで寝てたからいつもの腓骨神経麻痺だー。あーめんどくせー」なんて思い、職場に行っては部下に偉そうに低周波治療をお願いしていた。

 

次の日には歩行の動画を撮って、親友PTの唐澤幹男君に確認してもらって、インソールでどうにかならないかなーと思ってました。翌日の朝、自宅で子供達の前で思いっきり転倒します。

 

妻の助けがないと自分で起き上がることすら出来ません。息子が、娘がただならぬ気配を察知し、ザワザワし出します。妻も今まで見た事ないくらいの切ない表情をしてます。そんな光景を見てしまい、涙が自然と出てしまいました。

 

妻は「救急車呼ぶね」と。「いや大丈夫!」と断りました。結婚して10年一応弱い所を見せないで生活してきたつもり。小学3年生の娘、小学1年生の息子の前で、強い夫、大きな父親が運ばれるわけにはいきません。

 

僕が運ばれるのを感受性豊かな年頃に脳裏に焼きつかれるのは避けたかった。妻の手を借りなんとか起き上がり着替え、自宅出発です。通勤中やはり、前脛骨筋の収縮が入りません。

 

それどころか、上肢の筋緊張が異常に高いことに気づきます。そこでJR船橋駅で自分で救急車を呼びました。嫌な予感満載です。

 

仕事は?家族は?命は?収入は?

 

大きな病院に救急搬送されバタバタとMRIです。撮影が終わると医師より説明を受けます。

 

「前頭葉部分に4cmの腫瘍があります。取ってしまえば、麻痺もなくなり、命も助かります。出来れば緊急手術をしたいです」と。

もちろん、「お願いします」の選択肢しかありません。その後、結局その病院での緊急手術は困難と分かり2日後の手術目的で渋谷区への転院が決定します。

 

渋谷区の病院に転院が決まるとすぐに手術日が決まります。

 

手術の説明は僕が理学療法士というのを知ってるせいか、専門用語満載です。逆にそっちの方がすんなりinputされます。「運動野を圧迫しています。少し脳浮腫があります」というフレーズがどうも頭に引っかかります。

 

Dr.は絶対的な自信があり、全て断定して説明してくれますが、僕だって一応15年選手PT。

 

術後のリハビリテーションへ腹をくくることになります。この時点で自分で術前評価をしたら、左下肢への荷重が難しく、着衣失行、プッシャーシンドローム、軽度の注意障害ありです。なかなか困ったなーと。

 

次のページ>>いざ手術当日!まな板の上のゴリラと化す!

 

>>過去にインタビューした、川田先生の記事はこちら<<

 

川田章文先生経歴

経歴:

平成10年 茨城県立下妻第一高等学校卒業

平成14年 国際医療福祉大学保健学部理学療法学科卒業

同年          栃木県厚生農業協同組合連合会 下都賀総合病院リハビリテーション科入職

平成15年 筑西市民病院 リハビリテーション科入職

平成20年 筑西市民病院 総務課へ異動(院長秘書、医師人事等)

平成23年 学校法人アゼリー学園 東京リハビリテーション専門学校 入職

平成27年 アゼリーグループ 一般社団法人 未来創造研究所

主任研究員/人材育成コンサルタント

現在に至る

学校法人アゼリー学園 東京リハビリテーション専門学校

http://tokyo-reha.azalee.or.jp/

一般社団法人未来創造研究所

http://mirai.azalee.or.jp/

医療と介護 人材育成コンサルタント川田 ブログ

「ワクワクする現場育成」

http://ameblo.jp/mirai-soken-kawata/

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