NHKが「障がい者」ではなく「障害者」を使いつづける理由
先日、こんな記事を見つけました。
■「害」という字を使うのは、障害のある方を傷つけるのではという考えからなのですが、NHKでは明確な理由で「害」を使い続けています。それは、「障害」はその人自身ではなく、社会の側にある。(中略)障害者=社会にある障害と向き合っている人たち、と捉えているからなんですね。
詳細を読む(引用元):ananNEWS
「障がい者」という記載を見て、少し違和感を感じてはいましたが、初めてそのワケを知りました。
たかが「言葉、されど「言葉」。ちょっとした表現法で情報を受け取る方に与える印象が変わるということを、私自身メディア運営をしていて実感しています。
ネットの反応をみると、確かに、その当事者の方の中には「"害"という文字を使われるのは嫌」という方もいるようです。
その一方で、リオパラリンピック水泳日本代表、一ノ瀬メイさんは日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」でこう述べています。
「障害の「害」がひらがななのが嫌い。」
「害やからよくないやろ でひらがなにする。」
「私からしたら腕がないのが障害なんじゃなくて それを持って生きていく社会が害。」
「私からしたら障害は本人じゃなく社会やから ひらがなに直して勝手に消さんといてほしい。」
引用:ntv.co.jp
「障害」か「障がい」か、賛否両論ありそうですね。
ただこの二つの引用記事の共通点に注目すると、「社会」というキーワードが挙がってきます。
「社会」に対して、実際にアクションを起こすことが、本質的には一番大切なことだと思います。
コンタクトや眼鏡の普及によって、視力が悪い人が「障害」とは思えない「社会」ができました。
同様に、今ある障害を障害ではないようにする工夫は、まだまだ社会に隠れていると思います。
そしてそれは、リハビリ職である私たちに求められている使命なのではないでしょうか。
【文責】POST編集部 森田佳祐
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