常勝軍団を率いる原監督の意外な経歴
正月といえば、箱根駅伝。スポーツに関わることの多いリハビリテーション業界、毎年楽しみにしている人も多いことだろう。
かくいう私もその一人だ。中学時代、学内では長距離走が一番早く、箱根駅伝を目指そうと思ったこともある。が、同じ地域の学校が集まる合同運動会で、井の中の蛙だったと気付き、その夢は早々に諦めることにした。
今年の優勝校は青山学院大学。史上初めて大学駅伝3冠&箱根3連覇に輝いた。
そんな常勝軍団を率いる原監督は、実は箱根駅伝出走経験も監督コーチ経験もない普通のサラリーマンだったことをご存知だろうか?
10年間、陸上の世界と一切の縁がなかったところへの、電撃オファー。監督就任5年目にして、青学を33年ぶりの箱根駅伝出場導いたのだった。
そんな原監督の記事をご紹介。「強いチームをつくるうえでの監督の役割とは」について、監督はこう述べている。
■私の理想は、監督が指示を出さなくても部員それぞれがやるべきことを考えて、実行できるチームです。
つまり、指示待ち集団ではなく、考える集団。言葉にするのは簡単ですが、考える集団をつくるには、土壌づくりと同様に時間が必要です。
私が最初に取り組んだのは、「相談できる人」に育てることです。相談するとはどういうことかを部員に教えることから始めました。考える習慣がない部員に「さあ、考えなさい」と言っても無理。
だから、監督に就任した頃は、私が話すことが多かったと思います。ただ、考えるための材料は与えても、できるだけ答えは出しませんでした。そうすると、なんとか自分で答えを導き出すしかありませんから。
詳細を読む(引用元):東洋経済ONLINE
理学療法士や作業療法士も、後輩や実習生に「考えなさい」と促すこと多いのではないでしょうか。
私も実習生の頃、バイザーに耳にたこができるほど、言い聞かされた。
とは言っても、なかなか難しいもので、何をどう考えればいいのかも分からない人も多いと思う。
やはり、育てる相手に合わせた指導の工夫が必要だ。
石井慎一郎先生のインタビューにあったように、若手療法士が管理職になることも多いこの業界。後輩指導に困っている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
文責 POST編集部 森田