理学療法士を目指したきっかけ
理学療法士という仕事を知ったのは、中学生の時でした。中学のとき部活動で腰を痛めてしまい、その時に初めてリハビリを受けて知りました。その時はこんな仕事があるんだなと思った程度でした。高校の時も部活動で腰を痛め、またリハビリを受けていて、良くはなりましたが、時間が経つとまた痛くなったりと繰り返しており、近所の整体師さんのところに通い、初めて鍼治療を勧められました。いろんな身体の治し方があるんだなと、その時におもしろいなと感じて理学療法士か整体師、鍼灸師になりたいなと思いだしました。整体師さんに相談して、東洋医学、西洋医学いろいろあるけど、まずは西洋医学を学んだ方がいいんじゃないと教えてもらい、理学療法士になろうと決めました。
現在の仕事
回復期の病院に勤務しています。脳血管疾患、整形外科疾患、慢性・難病疾患、地域柄高齢者の方が多いので、いろんな複合疾患の方と関わらせていただいています。
理学療法室の中ではいろいろ係があり、私は装具療法のチームに携わっています。急性期病院で理学療法を行っていた方が、回復期に転院して身体を回復させるその方に合ったアプローチが行えるよう、いろいろな治療アプローチがある中で、その一つである装具療法という視点を取り入れて関わらせていただいています。ただただ装具を作製するのではなく、この方の身体機能をより引き出してくれる装具はどんな装具なのか、装具を使いながら運動療法をすることでより身体機能の回復・動作の改善がみられる装具は、回復した後生活でも安全に使用できる装具は何なのか、など患者さんを中心に主治医、義肢装具士、作業療法士、他職種、ご家族と相談しながら検討や作製をしています。
また、個人的にはアロマを取り入れて関わらせてもらっています。複合疾患や不定愁訴、入院生活でのストレスなどで、いろいろな症状をもっている患者さんがいます。理学療法をしていても症状がとりきれない方が今まで関わらせていただいた中でもたくさんいました。そこでアロマを勉強し、癒しとして使うだけでなく、治療の一つとして使うことで、心理面だけでなく身体面へのアプローチもできることを学びました。現在は、リハビリテーションの中にアロマが取り入れられるよう取り組んでいます。
働く女性として
一緒に働いている女性で、妊娠中で仕事をしている女性、産後の女性、2人目・3人目出産予定の女性、妊娠を望んでいる女性などなどいろいろな女性がいます。皆さん仕事と家庭の二足のわらじでとてもたくましく尊敬しています。でも、身体の不調もそれぞれあり女性の身体はとても敏感です。身体の不調によって仕事を続けることができなくなった方も中にはいらっしゃいます。環境や仕事内容をより考慮できれば、これからはそういう方々を救えるのではと思います。
また理学療法士だからこそ、身体の面から何か改善できるのではないかとも思っています。身体の不調がでてからの対処もそうですが、身体の不調がでないよう、日頃のセルフケアなども必要と感じています。女性特有の症状もありますが、男性も同じだと思います。現在私はアロマを学んでいることもあり、それを使ってその手助けができればとも思っています。リハビリ職を目指す学生の皆さんへ
塩谷美奈子先生の経歴
職業:理学療法士
病院名:適寿リハビリテーション病院
経験年数:7年目
出身校: 行岡リハビリテーション専門学校