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中島卓也先生−映像クリエイター理学療法士(PT)−最終部

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リハに必要なユーモア

なんか業界全体の表現が堅いですよね。「関節可動域」とか。もう少しわかりやすく、それこそ子供でも楽しめる生理学というのが目標なんです。養護学校とかで教えているドクターから連絡が来て、「イラストとか絵が動いているというのは知的障害がある方は興味がある。」そういうのを聞いたときに教育的なところでも、かわいらしさとか硬くない、面白いユーモアがあるものが大事なのではないかと思っています。

 編集能力って、リハ学生にもとても重要なのではないかと思っています。教科書をちゃんと略せるかどうか、言葉や図を略せるから理解できると思います。そういう授業があってもいいのかなと。そういうものを学校にどんどん配信していきたいですね。完結にまとめる能力って言うのは実習でも必要になってくるので必要なことですよね。 実際の授業プランだったら、少しノウハウを持っている人がいて、グループワークなどをやるのであれば、出来るだけ楽しく短く、1分くらいでどれだけの情報量を詰め込めるかっていうのは面白いと思いますけどね。また、プレゼンテーション能力って対患者とのコミュニケーションにおいてもすごく重要だと思うので、そういう授業はとても面白いんじゃないかと思います。病院はそういう部分はゼロに近い。そこがもうちょっと養われていかないと、理学療法士の業界全体がおかしな方向に進んでいってしまうのではないかと思っていて、そこらへんは変えていかなければいけないですよね。 だから自分の業界だけ良くなろうと思ったら絶対にだめなんですよ。僕も仕事をする上で、もちろん自分の利益も考えるが、自分だけが利益を持つよりはもっとみんなが盛り上がれるようなって考えないと色んなアイデアは出てこないし、いろんなコラボレーションは出来ません。色んなところに仕事を投げてみて、自分の出来ないところを気づいたり、自分の方が勝っているなと気づいたり。自分が優れているという自信も大事だが、その人から教えてもらうという気持ちを持っていないといけない。だから患者さんに与えるだけでなく、何かを吸収しなければいけないと思います。

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人を動かしたいなら、自分が犠牲になる

理学療法士は「医師の指示のもとに」という根源があるじゃないですか。それが病院なので、そこで何を言おうが「医師の指示がないとできないでしょ」となってしまう。これはしょうがないことですよね。もし自分がやりたいことがあるのであれば、規則に乗っ取って、何かを変えていくという視点に切り替えなければ行けないと思います。そこを出来ないのであれば出るしかない。僕も3年目くらいで、新しい拠点の責任者をやるのですが、後輩が皆同い年くらいでも、経験年数がかなり上の人が多く、そこを使っていくためにはどうしたらよいかというのを考えるようにしています。自分は年が上でも経験年数が少ないので、教えてもらうことは教えてもらいます。だけどマネジメントしていくところはマネジメントしていく。人に何かやってもらいたかったら、自分は犠牲にならなければいけないので、みんなが気付かないことをマメにやる。そうやっていかないと。

 金とか地位とかは、しっかりやっていて、自分がある程度それぐらい出来るような人間になれば絶対に付いてくるものと思わないと。色んなものばかり取りにいってしまったら変になってしまう。今の人は給料が上がらないとか、病院とかにいて壁に打ち当たると思う。家庭も出来て、今のお給料じゃ食っていけないじゃないですか。それで一家を養うなんて無理な話ですよね。だったらもっと自分の何かを変えないといけないと思いますけどね。それを協会中で頑張るというのも一つだと思うし、理学療法士の診療報酬を上げるために頑張るというのも一つ。出来る人と出来ない人がいるとは思いますが。 事なかれ主義がうまくやっていけたとしても、それじゃつまらないだろうと思います。色んなことを言わないと、自分の主張を出していかないと何も変わらないと思うし、そのためには色んなことを知らなければいけないと思います。何も知らないでガミガミ言うような無知というのは、罪なことなので、色んなことを勉強してしっかりものを言うことが大切です。 ですから、議員とか、政治的なことはとても大切だと思います。自分は全然出来ないぶん、出来る人には「頑張ってほしいな」という気持ちがあります。山口議員も同じ福島県の出身なので頑張ってほしいなと思っています。社会で認められるというのは、今までの歴史を見てきても「政治」という面はとても大事だと思います。そこに頑張っている人がいて、それに協力するっていうことも一つの大事なことだと思いますけどね。そこに目を向けないで、他でガチャガチャやるっていうのはちょっと違うと思います。理学療法士だったら、理学療法士の業界が大きくなるように協力すると、そういう気持ちがないと陰湿な気分になってしまいます。一般市民が言っても国には言えないので、僕らの声を代弁してくれる議員さんがいてしかるべき診療報酬をもらえるので、ぜひ頑張ってほしいなと思います。

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学生のみなさんへ

学生はとりあえず基本をしっかり勉強する。基礎がないとなんでもそうですが、応用ができないので、基礎が出来てなかったら色んなセミナーに行っても、意味がないと思います。

 若手には、今から広い視点を持ってやってほしいです。正解は一つじゃないので。色んな可能性が自分にはあるのだと、自分から答えを狭めないでほしい。あとは若手なので、謙虚にやってほしいです。謙虚に学ぶ姿勢が何でも大事だと思います。自分で色んな知識を知っていて損することはないので、どんどん勉強していかなければいけないと思っています。

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中島卓也先生経歴

前職はカメラマン、編集者として映像制作会社に勤務。学生時代よりテキストでは理解しにくい生理学、運動学、解剖学などを映像化し「医学に関する専門的な知識を動画で紹介する」活動を行う。現在は都内の医療機関に勤めながら入谷式足底板(基礎編):運動と医学の出版社のDVD制作、理学療法士協会「笑顔をあきらめない」PR動画制作に携わる。

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中島卓也先生−映像クリエイター理学療法士(PT)−最終部

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