Q51.学生時代とは全く違う社会に適応していくことです。
リアルな現場で患者さんを診ると、教科書通りにはいかないので最初は大変だと思います。もし奨学金制度を利用していれば、その返済も大変でしょう。給与面では年々下がる傾向にあるので、正直、奨学金を借りてまで就く仕事ではないと思います。
一生を通してこの仕事を全うする覚悟と決意がある人以外には、お勧めできません。この業界に限らずですが、就職後に大変なことの最たるものは「社会への適応」、つまり社会の理不尽さにいかに柔軟に対処していくかです。
コミュニティも学生の頃とは比べ物にならないくらい広がり、出会う人もさまざまです。好きな者同士で固まっていればいいわけではありません。ただ、見方を変えれば、これまでに出会ったことが無いような面白い考え、視点を持った人と知り合うチャンスでもあるのです。
学生のうちは分からないかもしれませんが、自分とは違う視点を持った人との出会いはなかなか貴重です。大半の人は、出会っていてもその情報をシャットアウトしてしまうので、その幸運に気が付かないのです。
全く反対を向いている人を異常だととらえるか、面白い、チャンスだととらえるか。社会に適応し、社会の中でのし上がっていけるのは、後者のような考え方ができる人です。