脳梗塞領域では、血液循環が遮断される為、ニューロンが壊れ、脳の重要な機能である神経伝達が障害される。
今回の研究では、たんぱく質で作ったスポンジ様の細胞をその領域に移植する事で、新生血管の誘引による脳の再生、修復が行われる可能性があると示唆された。
・血管を誘引する機能を持つ血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を人工足場に結合させ、VEGF結合ラミニンスポンジを開発しました。
・この人工足場をマウス脳梗塞モデルの脳梗塞領域に移植し、VEGF結合ラミニンスポンジが血管新生能を持つことを明らかにしました。
詳しく読む(引用元):国立研究開発法人 科学技術振興機構
これは、科学技術振興機構(JST)と東京医科歯科大学が、JST戦略的創造研究推進事業において、東京医科歯科大学脳統合機能研究センター味岡逸樹准教授らの研究グループが開発したものである。
脳梗塞モデルのマウス用いて、その梗塞領域に血管内皮細胞の足場として働くラミニンたんぱく質と血管を誘引する機能を持つたんぱく質(血管内皮細胞増殖因子 VEGF)の2つのたんぱく質を結合させたスポンジ様の組織(VEGF結合ラミニンスポンジ)を脳梗塞処理の3日後に移植した。
その後、7日目に脳梗塞領域の血管誘引能を評価した。
結果として、VEGF結合ラミニンスポンジを移植した群は、何もしていないラミニンスポンジを移植した群に比べ、顕著な新生血管が認められたようだ。
今後は、開頭手術をしない非侵襲的な人工細胞足場や、損傷脳の修復、再生をさせる再生医療への展開を目指すとのこと。
再生医療のニュースが、毎週のように数多く取りざたされているが、厚生労働省は「国民の期待が高い一方、新しい医療であることから、安全性を確保しつつ迅速に提供する必要がある」と述べている。
今後も様々な研究結果や、治療結果に胸を躍らせるとともに、信憑性や正当性をしっかりと考慮し判断していきたいものだ。
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