鏡に映った自分の姿を見ながら食事をすると美味しく感じる? | 名古屋大学

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一人暮らし高齢者は年々増加しており、480万人以上おり増加の一途を辿る。

 

長年連れ添ったパートナーが入院したり他界してしまった場合、食事は当然一人で食べることになる。

 

今回名古屋大学の研究で、人の気配が食事を美味しくすることが分かった。

 

川合准教授らは、高齢者と大学生を対象とした実験を行い、一人で鏡の前と部屋の 壁が映し出された鏡とほぼ同じ大きさのモニターの前で、ポップコーンを好きなだけ 食べて、どのくらいおいしいと感じるかの点数をつけてもらいました。

その結果、65 歳以上の高齢者(実験1)と大学生(実験3)のどちらも、壁の映ったモニターより 鏡の前で食べた方が、より、おいしいと感じ(図 1 左)、摂食量も増加しました(図 1右)。

さらに、高齢者に、実験前に撮影した自身の写真(静止画)をモニターに映 しながら食事をしても、壁が映っているモニターの前で食べるよりも、おいしく感じ、 摂食量も増えました(実験2)。

詳細を読む(引用元):名古屋大学プレスリリース

セラピストは高齢者の食事に関して、「嚥下はどうかな、摂取量はちゃんと取れているかな」といった医学的なことをつい気にしがちだ。

 

しかし、食事は生命維持のため以外に、「楽しみ」という側面もある。美味しく食事を食べることはQOLの向上にも繋がる。

 

生活面のアドバイスの一つとして、「鏡」を活用してみてはいかがだろうか?

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