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【国中優治先生|起業家理学療法士】株式会社 SENSTYLE 代表取締役|第一部

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迷っている若手について

業界が不安定な時代になる?そんな言葉をよく耳にしますが、果たしてそれは何と比較して言われているのでしょうか?どのような基準による情報であるかによって捉え方が大きく異なります。

 

一昔前の理学療法士事情を経験している方から言わせると、それはそれは厳しい世の中になっていることは間違いありません。

 

しかし一般市場の業界を基準にすると、浮き沈みが常識であるこの世の中において何ら珍しいことではないのです。ということは厳しい世の中だからお先が真っ暗という捉え方ではなく、いい時代においても厳しい時代においても変わらず自己実現を果たすための努力や行動を明確に見出すことが重要となるのです。

 

そのためには自分の人生の「選択」を望む時や迫られた時にそれまでにどのような経験や努力をしたかが大きく影響します。またその経験や努力の内容が困難であったか否かにおいても「選択」の精度が変わります。

 

一見努力をしているように見えてもどの程度の困難に立ち向かっているかどうかにおいてはクエスチョンな若者も沢山いると思います。ここでいう困難という基準は誰が見てもわかりやすいシンプルなことが多いのですが、一番難しいことでもあるのです。

 

例えば、継続して学会に発表することも、簡単なようで一番難しいことですし、発表の際に理不尽な質問や指摘を受けたりなど、不甲斐ない困難を経験することが多くあります。

 

それを機に「よくわかってないくせに」「自分の言ってる意味を理解してくれない」などから学会から足が遠のいている若者を沢山見てきています。そしてその困難に立ち向かうことなく、自分の言いたいことがわかる者や共有できる者同士のコミュニティでのみのアウトプットでは何も起こせないのです。

 

実はそのような思いの発現が改革の始まりでもあり、その困難に立ち向かう姿勢が自己実現への1歩だと考えます。困難から目を背けながら改革を考えるのは、非常に脆弱な思いでしかなくなんにも変わないことが多いと思います。

 

何か目指している人、今以上に自分がセラピストとしてできる困難を右から左でもいいので全て経験するつもりで進んで下さい。目標がつかめないけども、何か迫られている人は自分の生活環境や習慣を変化させてみて下さい。そして変化後の継続の難しさを苦労して下さい。

 

これからの時代、デザインが必須

既存のリハビリテーションのイメージは、デザイン性に乏しく「医療・介護はこうあるべきだ」という既成概念が強く根付いている業界でもあります。

 

現代世の中は情報の急速な増加と情報ツールの普及が我々の選択・判断の材料に大きく役立ち、比較的メリットのあるコト・モノを手に入れやすい時代となりました。

 

しかしながらその大量の情報量であるがゆえに「人目につく」「魅力に映る」ことは業界の戦略的必須項目でもあり、その技法のクオリティは年々上がっています。

 

同時にその技法の過剰なまでの進化が人の心情・心理を突き、あたかもイイモノや確かな情報として取り扱われる世の中でもあります。したがってその土俵にないものは評価されないのです。そういった意味においてもデザイン性を意識した取り組みは我々業界にとって重要なことだと思います。

 

デザインという言語は“ファッション”や“見た目”といった偏った意味合いが広く浸透していますが、本来は物事やモノを構築することの意味を持ちます。

 

つまり、デザインとはそこに関わるヒト、モノ、環境、理念等も含めたトータルプロデュースのことを指します。そしてその取り組みのボリュームによってクライアントが無意識の領域にまで到達し“いいね!”という絶大な価値につながることが言えます。

 

デザインを通してクライアントの価値をあげる努力は我々サービス提供者の“想い”を伝える最大の真心だと思っています。だから挨拶や掃除や整頓などが凄く大事なのです。一つ一つの心遣いから得られる知覚情報を元に価値観を見出し、最高に良いサービスとして体感してもらうべきだと思っています。

 

さらにデザインというものは流行として常に変化しますので、医療知識・技術の進歩とよく似ています。変化できる強さがサービスの向上に飛躍をもたらすことと言えます。ある東京の100年続く老舗飲食店が「いつまでも変わらないね」を継続するために“変わり続けた”と言われていたことからも伺えます。

 

固定観念から距離を置いて自己を見つめることもたまにはすべきなのでしょう。“思い込み”や“決め付け”はいけません。そのイメージは事実を見つめる視点を曇らせます。

 

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療法士に大切なもの

誤解している方も多いと思いますが、療法士は知識・技術を備えることのみが一流ではないと思っています。我々の社会的役割を意識した上での自己研鑚は重要ですが、何を目的とした自己研鑚なのか自己点検を常におこなうべきだと思います。

 

療法士はどこか“職人”であることを目標として修行を重ね、実力者としての舞台を夢見ます。その夢によって得られる脳内報酬はどんなものなのでしょうか?「凄いね」「オーラが違う」「あの人には追いつけない」などを耳にする事が報酬であることなのでしょうか。

 

我々のミッションは誰が評価してくれることが相応しいのでしょうか。療法士の中で認められてもその療法士が働く病院、施設においてクライアント、医師、看護師、あなたに関わる人々にそう思ってもらえることが社会的役割なのではないでしょうか?

 

療法士の働く現場において、他職種のアプローチ内容が把握できるような努力と行動がクライアントへのサービスとなり、社会的役割となるのではないでしょうか。

 

そのためには、クライアントがあなたに何を求めているのか?あなたを雇用している組織や経営者はあなたに何を求めているのか?

 

関わる人があなたに期待する役割を今一度考えてみることが重要となります。ですので、知識・技術をクライアントへ提供するのみばかりでなく、経営・運営の強化につながるような全体のバランスを持ちうる組織体としての思考・行動をとるべきだと思います。それが、患者利益へとつながり社会的役割としての一員になれるのではないでしょうか。

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国中優治先生経歴

経歴:保健学修士(神戸大学大学院 医学系研究科)
理学療法士
●株式会社 SENSTYLE   代表取締役
●株式会社 SHIFT      代表取締役 会長
●株式会社 ISIGN       代表取締役
●ICHIRYU Project      代表

―過去の職歴―
○永田整形外科病院          理学療法士
○西日本リハビリテーション学院    専任教員
○九州中央リハビリテーション学院   専任教員
○ユニタ整形外科形成外科クリニック  ゼネラルマネージャー

—研究実績—

膝屈曲時の膝窩痛発現に関する解剖学的検討

遺体を用いた膝屈伸運動における機能解剖学的検討

膝窩筋の位置と機能解剖からみた膝窩部痛の発生機序

膝窩部痛の疼痛について 第2報

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