スロットを楽しむだけではなく「楽しみながら体を鍛える」といったコンセプトのもと、スロット機器と握力・足踏み運動を連動させた機器が開発された。
有限会社グローバルスタンダード(所在地:群馬県桐生市、代表:野口 智行)は、福祉施設運営者から毎日出来る楽しい運動はないかとの声をいただき、理学療法士・作業療法士と協力し足や手を使い、目で見てタイミングを図りながら運動を行う製品「介護・認知症予防用パチンコ台」を開発しました。
引用元(詳細を読む):@Press
通常のスロット機器は、台の端についているプレーレバーを叩くとリールが周りはじめ、ちょうどよいタイミングで台についているボタンを押して止める。
この製品では、通常の操作とは違い足元にパッドやペダルを設置し、足首を動かしたり歩くように足踏みしたりすることでセンサーが反応し、リールが止まる設定が出来る。
また、別の付属センサーにハンドグリップが取り付けられるようになっていて、握るとリールが止まる仕組みにもなっている。
これにより上下肢の運動をしながら、スロットをする事で「楽しみながら自然に体を鍛える」が出来る。
2015年、兵庫県のデイサービスが、麻雀、パチンコなど、風俗営業法に規定されている遊技を、デイサービス等介護保険サービスにおいて提供し、条例で規制を受けた。いわゆる「アミューズメントデイサービス問題」である。
この問題の根本にあるのは、"デイサービスは国費を使っている以上、介護予防や機能改善、それに費用対効果、家族介護負担、本人のQOLといったエビデンスがないものは利用できない"という点だろう。
今回、療法士がパチンコ・スロットの制作に携わっているが、今後、機能面・活動面の改善に関する研究が進むことで、「アミューズメントデイサービス問題」の見解が変わってくるかもしれない。
人は十人十色であり、高齢者でもそれは同じ。
大好きだった活動、充実感を味わうことができていた活動も様々である。
若者が趣味や嗜好を楽しむように、高齢者にも「楽しむ」気持ちを持っていただく事は、間違いではないと考える。