「身体で覚える」は正しい?|運動は「脳の記憶」

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身体を動かす際、我々人間は脳から筋命令(電気信号)を送り身体を動かしている。

つまり我々の身体は脳の支配下にあり、脳の命令なしでは身体は動かせないということである。

これは少なくとも医療職を目指すものなら知っていることと思うが、普段からそのことを意識して身体を動かしている人はどれほどいるだろうか?

東京大学の深代千之教授が脳と体の関係について完結に述べていたので紹介したいと思う。

 

脳は何百億個もの神経細胞でできています。

「歩く」とか「投げる」といった運動をしたり、勉強で暗記をしたりするとき、脳内の神経細胞に電気信号が通ります。

信号が何度も同じルートを通っていると、次第に道ができます。

脳内に道をつくることを脳・神経パターンの生成といいますが、これが「記憶する」ということです。

(中略)

利き手の場合は、すでに脳内に道ができている(=動かし方を記憶している)ので、箸も使うことができるし、字も書くことができます。

非利き手は、これまでほとんど使ってこなかった(=脳内に道が開拓されていない)ため、上手く動かせませんが、練習をして(=何度も電気信号を流して)脳に新たに道をつくれば、箸も鉛筆も扱えるようになるわけです。

詳細を読む(引用元):MUSTER

 

一般に言う「運動神経がいい」とは俗語であり、本来脳から命令(電気信号)を筋に伝える過程にある神経の名称であって、誰にでも必ずある「運動神経」に優劣はないとのことだ。

 

「身体で覚えろ!」

 

運動をやっている方は、一度は聞いたことがあるかもしれない。

度重なる練習を経て正しいフォームを身につけていくわけだが、これはもちろん筋や身体自体が記憶しているわけではない。

脳から発せられた電気信号は脳内の神経細胞から中枢神経を経て、最終的に四肢の末梢神経から筋に信号が伝わることで動作が生じる。

この神経回路は多数存在し、運動において良い感覚で行えた時の神経回路を脳が記憶していくのである。

つまりここで言う「身体で覚えろ!」の身体は、「身体=脳」ということになる。

 

ちなみに勉強に関しても同じ原理である。ただ教科書を読むだけではなく、声に出しながら、またはノートにまとめながら読むことでより一層理解を深めることができる。

これは目から取り入れた視覚情報を脳で処理するだけでなく口や手を動かすことでより神経回路を活性化させることができるということだ。

 

脳に神経回路をつくりやすくするためには、やみくもに動いているだけでは効率が悪い。深代教授は運動を上達させるための7つのコツを紹介しているので最後に書いておこうと思う。

1.反復練習

2.練習の目的を考える

3.たまには休んでみる

4.成功したら続けてみる

5.練習していなくてもイメージしてみる

6.いい動きは応用してみる

7.時折見直す

 

運動も勉強も共に脳を活性化させることでより効率的に記憶することが可能となる。

同じクラス必ず1人はいた「運動神経が良くて頭もいい」ヤツは、つまりは小さい頃からよく身体を動かし勉強をして脳を活性化させていたのかもしれない。

 

普段から身体を動かす時もこのことを頭に入れて行うことで運動のあり方が変わってくるのではないだろうか。

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