俺にしかできないこと
デイサービスを経営し始めて、今後の可能性を考えたときに最初は、デイサービスで地域に根付いていけると思っていました。 しかし、自分一人、一つの事業が救える人数は小さかったのかなと思っています。自分から始めることって誰でもできると思 うんです。
起業する前、自分しかできないことを模索していた自分がいました。そんな中、療法士リハビリテーションデイサービス協会 の会長でもある、河合さんに問いかけました。僕にしかできないこと、河合さんにしかできないことってなんだろうね?その 時、河合さんが答えてくれた一言。 「自分しかできないことってそんなにないと思う。だけど、自分からはじめられることは無限にある。」その言葉を聞いた時、 ジーンと胸に突き刺さり、自分の中で腑に落ちました。理学療法士になってから、臨床で頑張る仲間の姿を見て、憧れ、尊敬 し、その中で自分にしかできないことを模索し、どこかで仲間と自分を比べる日々を送っていました。そして、その中で見つ けた答えが、リハセンター R-studiosを立ち上げての起業。R-studioを立ち上げてからは、人と比べることではなく、必死 に自分と向き合い、今、自分にできるベストを尽くしていました。 そう、仲間との比較ではなく、自分自身の道を歩み始めていたと思っていました。それでも、その呪縛からはまだ離れられて なかったんだと思います。今まで、何かをやらなきゃ。その中には自分本位な自己実現の心が存在していたのだと思う。自分 にしかできないことなんて、本当に必要なこと?そうじゃない。自分からはじめることが大切。どんなことでもいい、人が通 ってきた道でもいい。できないことでもいい。当たり前のことでもいい。自分の可能性を信じ、何のためにと問いかけながら 突き進む。いつの間にか、努力を重ね続けた先に、とことんやり続けた先に、自分にしかできない、いや、自分らしく生きて いることになってるのかもしれないと思います。自分の描いたビジョンを語りかけ、カタチにしていき、人に受け入れられ、 共感してもらった先に、何倍ものエネルギーとなって達成できることが待っていると今は思えます。河合さんの言葉に救われ ました。やっぱり、仲間って、出会いって最高です! でも「俺しかできない」ということも最初は肝心ですが、それを追求した延長線上にみんながいて、巻き込んでいくこと が重要なのでないかなと思います。その「俺にしかできない」ということが人を巻き込んでいく中で当たり前が変わってきて、 もしかしたらそれが人を変えるきっかけになるのかもしれないですね。企業・業種・人とのパイプ役
今回の療法士デイサービス協会も私たちから発信し始めましたが、その協会の変化っていうものも、そこに関わっていただけ る方々によっていかようにも変化できるのではないかなと思っています。こんな話をしていると、まだまだ自分自身が「自分 にしかできないことの追求」から脱却できていないなと改めて思えました。
また、一からこの協会で新しいことをやっていけるというワクワクは当然ありますし、これからどんな風に自分達が変化して いけるのかと非常に楽しみです。これまで自分たちと利用者さん達、または地域の方々だけの繋がりでしたが、この協会をと おしてさらに大きな繋がりができることが楽しみです。いろいろな企業、業種、人とのパイプ役に私たちの協会がなっていけ ればと思っています。一般社団法人療法士デイサービス協会設立記念セミナー
急増する要介護者と漸増する社会保障財源の確保が大きな課題となってきたことから、2015年度の介護保険改正で、介護予防 事業のうち訪問介護事業・通所介護事業は、地域支援事業へと移行される予定となっております。また、リハビリ特化型デイ サービスが急増する中、理学療法士や作業療法士などのリハビリテーション専門家が常勤するリハビリ特化型デイサービスは 非常に少ない現状であります。
回復期リハビリテーションを終え、介護保険分野でもリハビリテーションの継続を通して身体機能の回復、生活の質の向上を 望む方が療法士が提供するリハビリテーションは受けられておりません。私達は、療法士が提供する専門的なリハビリテーシ ョンを介護保険分野で拡げていくことが大切だと考えています。 今回、協会を設立し、療法士が常勤し専門的なリハビリテーションを提供しているデイサービスが連携を図り、情報交換し、 身体機能の向上、社会復帰を目指していきます。