端末とインターネットが繋がって(IoT:Internet of Things)、その情報を様々なデバイスで共有できるようになってきている。
腕時計型のスマートトイとしてデビューしたMoffの「Moff band」だが、介護・ウェルネス領域での利用が進んでいるようだ。同社は10月12日、三菱総合研究所(MRI)と提携した病院向けのウェアラブルIoT身体機能計測サービス「モフ測」(商標登録申請中)を発表した。
具体的には、以下4項目の計測に向けた機能だ。
歩行フィードバック:TUGや10m歩行におけるバランスや足の運びを評価
作業フィードバック:腕の動きをリアルタイムの3Dモデルで表現、可動域を計測・記録
バランスフィードバック:片脚立位など静止時のバランス能力を評価
ROMチャレンジ:関節可動域を手軽に計測・記録
詳細を読む(引用元):TechCrunch Japan
従来は動作解析システムなどの整った環境下で行なっていた測定が、ブレスレットのようなバンドに専用のセンサーを装着し、身体の動きを計測することが可能になり、さらに専用のインターネットサービス「モフ測」を使って、リアルタイムでフィードバックもできるようになった。
これによって、本来であれば患者さんが病院に足を運び、理学療法士や作業療法士に測定してもらわなければならなかったテストが、家の中で把握できるようになった。しかも、徒手で感覚的に測定していたものが定量的に把握できる。
これらの評価を行う時間を省略でき、社会保障費の削減も期待できるだろう。
現在、アメリカではウェアラブルの第二次開発ブームが起きており、より実用的でかつ臨床レベルのデータが取れるデバイスが続々と開発されている。
ウェアラブルが新しいリハビリのカタチを造る未来も近いのかもしれない。