東京ディズニーランドでキャラクターの着ぐるみを着て働く女性が、パレードなどの過重労働が理由で「胸郭出口症候群」になり労災認定を受けていたことが分かった。
雇用契約は1年ごとの更新で、16年11~12月のパレードの出演回数は計50回にのぼった。16年末に出演したクリスマスパレードの衣装は首の動きが制限され、重さが10キロ近くあった。この衣装を着て、1回45分のパレードの間、両手を顔より上にあげているよう指示されていたという。
胸郭出口症候群は、第5頚神経から第8頚神経と第1胸神経から形成されると鎖骨下動脈は、走行的に絞扼を受けやすく、特になで肩の女性になりやすい。
引用文にある通りの姿勢を取ってもらうと、診断にも使われるライトテストの肢位(両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位)に非常に近いことが分かる。
ライトテストでは、この肢位によって神経や動脈が伸張され絞扼し、橈骨動脈の脈動が感じにくくなるが、近い事態がこの女性にも起きていたのかもしれない。
夢の国の仕事も一苦労だ。ただ痛みに耐えながらもパレードに出演し、来場客を楽しませてようとしたそのホスピタリティには脱帽であり、賞賛を送りたい。