そのアンケート、本当に大丈夫?
研修会や満足度調査を行う際に、ケアマネージャーや利用者に対してアンケートを取る事が多くあります。
しかし・・・・・
目的や表現に気を付けて作っているアンケートでも、
―――正確な情報が得られ難い、倫理的に問題がある―――
といったケースも生じてしまっているのが実情です。
ほんの一例ですが、以下のアンケートの問題点はどこか?
答えることのできる人は少ないでしょう。
正解は、『性別』の項目です。
最近ではHOTなワードとして、LGBTがとりあげられており、悩んでいる方も多いでしょう。
ここでは、あえて【男・女】の選択形式にせず【空欄】が理想的だそうです。(LGBTに関しては、深く言及する事で様々な意見がある為、割愛させて頂きます)
上記の問題から考えると、選択形式では用紙の作成者の意図が少なからず入る為、その点を考慮して作成する必要があります。
【選択形式のメリット】
●回答が楽で、短時間で記入できる
●効果判定や質の評価を、作成者の尺度の中で回答が得られる
【選択形式のデメリット】
●作成者の意図やバイアスが入ってしまう為、自由度や正確性が一定でない
●選択肢がある事で、回答者の自発的な思考が得られない
こういった問題が、単純なアンケートからも発生してきます。
今回は、厚生労働省の『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』の一例として、アンケートを挙げました。
身近にある「アンケート」を例にあげましたが、研究活動を行う上では、こういった基本的な事が『科学的根拠に基づいているか』や『倫理的に問題がないか』を検証する重要な部分となっています。
倫理審査委員会とは?
聞きなれない方も多いと思いますが、理学療法士協会や日本理学療法士学会、厚生労働省などもここ数年で取り組んでおり、社会的にも『倫理に対する指針』の重要性が認知されてきています。
日本理学療法士学会でも、2017年4月1日より倫理審査部会を設置されました。
そもそも、倫理審査委員会の始まりは、米国で、独立した第三者によって研究の是非を審議するために、研究の倫理性と科学性の両方について審議する能力を持つ場として始まりました。その後1975年にヘルシンキ宣言に導入。世界中の臨床研究現場に広がって行きました。
▶︎ 日本理学療法士学会HP:http://jspt.japanpt.or.jp/shinsa/index.html
▶︎ 厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/i-kenkyu/index.html
理学療法の基本 臨床·研究·教育が全て揃った訪問リハが誕生
研究を行い、論文発表や学会発表などを行う際に、『人を対象とした研究』の場合は、全て倫理審査委員会の承認を得ることが必要です。
倫理審査委員会では、職業倫理的な問題がないか、手術(侵襲を伴う)の際に、健康に関わる影響を説明し同意を得ているかを判断しており、手術を行う医療機関や研究施設、大学病院には大抵倫理審査委員会が設置されていますが、一方で、介護保険領域での設置はほとんどないのが現状です。
それは、【『研究』を行っている介護保険領域での施設がほとんど存在していない】事が一番の原因であると予想されます。
川崎市にあるLuxem訪問看護リハビリステーションでは、業界では数少ない【倫理審査委員会を設置している機関】となりました。
理学療法の3本柱とも言われている、<臨床・研究・教育>の全てが揃い、より質の高く先進的なサービス提供を行え、更に利用者にもリハビリスタッフにも正しい道(科学的根拠のある)を示すことが出来るような環境が整い、研究による発展的な医療の道が拓ければ…と日々活動しております。
まとめ
●地域リハビリテーション·地域連携の基本は Face to face
●対利用者(患者)のみでは、質の高いサービス提供はできない
●普段仕事を共にするみんなで学習する事で、同じ方向を向ける
訪問リハビリのステージで活躍できる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を募集しています!
現在Luxemでは、地域からの依頼案件の増加や業務拡大につき、PT/OT/STを募集しています。
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※Luxemでは、「認定理学療法士」など各協会の認定資格に対して毎月の給与に手当を設定しています。
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株式会社Luxem 採用窓口:吉川(きっかわ)
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