夏の夜は心筋梗塞の増加に注意|日本含む世界7カ国による国際共同研究により

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京都府立医科大学大学院医学研究科西真宏らは、世界7カ国による国際共同研究グループは急性心筋梗塞の発症時刻における日照時間の関与を明らかにし、夏は夜間に急性心筋梗塞の発症数がその他の季節と比べて増加することが分かった。

▶︎ 夏の夜は心筋梗塞の増加に注意|京都府立医科大学

対象は、国際共同研究グループは地球南北両半球合計7カ国(日本、イタリア、英国、フィ ンランド、中国、シンガポール、オーストラリア)で2004年〜2014年にかけて発症した急性心筋梗塞2,270症例。急性心筋梗塞における概日リズムが夏に変動するかどうか実証することとした。

 

その結果、ほとんどの参加国で夏は他の季節に比べて日中の急性心筋梗塞数が減少し夜間にシフトして増加することが分かった。

 

赤道直下の国(年間の可照時間が一定で、四季の影響が除外できる)シンガポールにて、日中と夜間の急性心筋梗塞数の差と環境や天候の諸要因との相関について解析した結果、天候(雨雲)を考慮に入れた日照時間が 急性心筋梗塞の発症時刻に影響を与えるということが明らかとなった。

 

また、ビタミンDと日中と夜間の急性心筋梗塞数の差との相関を調べると、日照時間が長くなりビタミンDの合成が増加すると日中と夜間の急性心筋梗塞数の差が減少することが分かった。

 

この結果は、科学雑誌 「Journal of the American Heart Association」オンライン版に掲載される。

夏の夜は心筋梗塞の増加に注意|日本含む世界7カ国による国際共同研究により

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