MR(複合現実)とリハビリの融合 関西医大

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MR(複合現実)とは、良く耳にするVR(仮想現実)と少し違い、現実世界と仮想世界を融合させる技術である。

その技術を使って、認知機能の低下や高次脳機能障害を改善するリハビリ治療システム「リハまる」を開発したと、関西医大の長谷公隆教授らのチームが発表した。

▶︎現実に仮想映像重ね認知機能改善 ゲーム感覚で意欲刺激、関西医大

 

課題の一例として、ゴーグルかけると数字が浮かんで見えていて、小さい方から順番に首を振りながら、視界中央にあるカーソルに合わせ手元のボタンを押す。正解すると数字が消え、次の数字へ進んでいくといった内容だ。数字を探す動きが、半側空間無視などの治療に役立ちそうだ。

また、歩きながら指定された色の花だけ選んで進むなど、実際に体を動かしながら行うプログラムもあり、二重課題の遂行をゲーム感覚で行える。

従来は箱と鏡で行われていた「ミラーリング療法」をMRを用いて行えるシステムも開発されている。より立体的な動きが可能となる為、大きな治療効果が期待出来そうだ。

 

このシステムは、マイクロソフト社のゴーグル型端末「ホロレンズ」使用する。大阪市のIT企業テクリコと共同で開発され、10月28日よりサービスが開始される。

MR(複合現実)とリハビリの融合 関西医大

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