統計を理解するための参考書4選|エビデンスを読み取るために

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エビデンスの高い理学療法や作業療法などをするには論文を読んで内容を理解することが必要になります。その要素の一つに“統計”があり、一般的には読み取りにくい分野かと思います。その統計を理解するための参考書の紹介です。
”読みやすさ”を重視しているので、読んでみて勉強したくなった方は、生物統計家の書いたさらに詳しい書籍を読んでください。

医療系研究論文の読み方・まとめ方――論文のPECOから正しい統計的判断まで

 

もっともエビデンスの高い治療をしたいと思っている療法士に向けた書籍といえます。私はこれまで、運動療法や手技などの参考書を中心に勉強してきました。

 

今、目の前の患者様に行っている治療が正しいのか? この治療を続ければ何週くらいで患者様の症状が改善するのか? というのは参考書やセミナーでは教えてくれません。皆様は疑問に感じたことはないでしょうか? この疑問に答えてくれるのが論文であり、論文を読むためには統計が必要であると感じたので、私は統計の勉強をしました。。

 

論文に書かれてある内容を読み取ることで、はじめて、最もエビデンスの高い治療を提供する事が出来ます。先輩がこう言ったからこの治療をする。参考書ではこの治療を紹介している。

 

先輩の意見や参考書というのはエビデンスとしては最も“低い”とされています。私は、この本を読んで論文に書かれてあるおおよその統計解析手法について理解できるようになりました。

 

統計を理解し、論文を読んでいくことで、この治療を行うと、どの程度の期間で、どれくらい改善すると患者様に説明できるようになりました。

 

この能力はEBPを行っていくうえでに必要な能力です。この本を読む事に関して、数学的な知識は全く必要ありません。よりよい治療をしたいと思う気持ちがあるだけで読める、理解できると思います。

 

また、理学療法に関連した例を出しながら、丁寧に解説してくれているので、とても読みやすいです。この書籍を読む人は読まない人より“有意に”論文を読めるようになるでしょう。

 

図解・ベイズ統計「超」入門 (サイエンス・アイ新書)

 

理学療法診断、スクリーニング検査の精度について勉強するにはベイズ統計は欠かせません.ベイズ統計と聞いて、頭痛がする人も多いのではないでしょうか?

 

他にもベイズ統計の本を読みましたが、ベイズ統計を最も簡単に、平たく教えてくれる本だと思います。皆様は診断やスクリーニング検査において『感度、特異度、陽性・陰性尤度比、的中率』など理解は出来ているでしょうか?感度が高いテストで陽性が出たから……というだけでは、いけませんよね。

 

今、目の前にいる患者で、スクリーニング検査をして陽性であった場合の解釈は?これには、事前確率という考え方も必要になってきます。

 

ちょっと難しいですよね!?

 

この本は高校レベルの数学なしで説明してくれています。数学が苦手な方でも理解出来るように、読みすく書かれていますのでおすすめです。

 

私は、この本を読んだことで、理学療法の検査が陽性または陰性であった時の意味を深く知ることができ、臨床に活かせることが出来ています。

 

完全独習 統計学入門  著:小島 寛之

完全独習 統計学入門
Posted with Amakuri at 2018.6.22
小島 寛之
ダイヤモンド社

統計を数学的な視点から勉強してみたい方へ向けた超入門書です。『平均、偏差、分散、標準偏差、95%区間推定、ヒストグラム、度数』

 

私見ですが、このワードを見ておおよその計算が出来る方や数学的に理解できている方は読む必要がありません。平均は知っている!と思うっているかたも多いでしょう。

 

相対度数から平均値を計算する??分かるでしょうか?では標準偏差(SD)はどうでしょうか?

 

恥ずかしながら私はあまり理解していませんでした。標準偏差が示す意味、計算方法を学ぶことで、その数値にどのような意味があるのかが分かるようになります。

 

最近、医学系有名ジャーナルではSDの表記の仕方が違うのを知っているでしょうか?良くある±SDというのは、実は正しい表記ではありません。

 

このような疑問にも答えてくれる書籍であると思います。私はこの本を読んで、論文の統計解析を見るだけでなく生データも注意深く見れるようになり深く論文の内容を理解出来るようになったと思います。

 

論文や学会発表で統計解析を良く見かけるけど、もっと数学的な視点からも勉強したい人は是非、手に取ってみてください。

 

EZRでやさしく学ぶ統計学~EBMの実践から臨床研究まで~ 2版         

無料統計ソフトEZRで統計解析が出来るようになるまでの道のりを書いてくれている本の紹介です。この1冊で基本的な統計解析が出来るようになります。統計ソフトにはSPSSやSASなどの有料ソフトがありますが、どれも15万円程度と非常に高価な物です

 

なかなか買えないですよね!?!?実は無料のソフトがあります、その名も『R』です。

 

ただより安いものはありません。しかし、本来、RはR言語という特殊なプログラミング言語が必要になります。

 

ですがEZRはマウスでポチポチするだけで簡単に統計解析ができるのです!!最近はEZRを使って解析した論文が増加しているようですね!

 

インストールの仕方から、単純なt検定や、相関分析、分散分析、共分散分析、ロジスティック回帰分析、ROC曲線、傾向スコア、重回帰分析、サンプルサイズの計算など, その他にも対応しております。基本的に、この本1冊で基本的な統計解析が出来るようになります。

 

私はこの本読んで、病院内の歩行自立度に関するカットオフ値やFIM予測式を作りました。予後予測や歩行自立度に非常に役立っております。統計解析ができる療法士は職場でも一目おかれる存在になります!

 

これからデータを取っていく方、研究をしたい方、データはあるけど解析できない方におすすめの1冊です。今回は入門から中級・上級まで4冊の参考書をご紹介しました。この他にも数多くの参考書が出版されています。是非手に取ってみてください。

 

5分でザックリ正確に読み解く方法を教えます。

 

<実施要項>
日時:4/27(土)16:00〜18:00
場所:東京都中央区銀座3-14-8松宏ビル302号室
講演料:5,000円/人 

※ プレミアム会員・POSTアカデミアの方は無料でご参加いただけます。

申し込みは以下のリンクから

▶︎ https://business.form-mailer.jp/fms/72cf4fa5100425

 

「教科書よりも英論文を読んだ方がいい」というのはPOSTのインタビューでも数多くの先生がお話されていることですし、その大切さは皆さま分かっていると思います。

 

…が!とはいっても時間がかかりますし、手間だしということで、結局セミナーや教科書で情報を収集している方がほとんどなのではないでしょうか。今はインターネットの普及で大量に医療・健康情報にアクセスすることが可能になりましたが、その中から本当に信頼性があるのか見極める能力については、なかなか学校でも勉強会でも学ぶ機会がないと思います。通勤や昼休みなどの隙間時間にも、正確に英論文を読み解く方法についてご講義いただきます。

 

<講師紹介>

五十嵐 中(いがらし・あたる) 東京大学大学院薬学系研究科特任准教授

2002年東京大学薬学部薬学科卒業. 2008年東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程修了. 2008年から同大学院特任助教を経て、2015年から現職. 専門は薬剤経済学. 医療経済ガイドラインの作成・個別の医療技術の費用対効果評価・QOL評価指標の構築など、多方面から意思決定の助けとなるデータの構築を続けてきた。著書に、「医療統計わかりません (東京図書, 2010)」「わかってきたかも医療統計 (東京図書, 2012)」「薬剤経済わかりません (東京図書, 2014)」などがある。

 

<実施要項>
日時:4/27(土)16:00〜18:00
場所:東京都中央区銀座3-14-8松宏ビル302号室

東銀座駅から駅近 徒歩3分
講演料:5,000円/人 

※ プレミアム会員・POSTアカデミアの方は無料でご参加いただけます。
定員:30名

申し込みは以下のリンクから

▶︎ https://business.form-mailer.jp/fms/72cf4fa5100425

 

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