装具が革新的な機能向上を遂げている。我々の知っている従来品は、角度を症状に合わせ手動で固定しなければならない。また、歩行時の尖足を減少させようとすれば、足関節の底屈方向の可動性を犠牲にしなければならなかった。
しかし、現代の技術をもってすれば調整や制限など必要なくなってしまうようだ。
▶ 橋本義肢製作が片まひ向け装具 自然な歩行をアシストする新型
福祉用具メーカーの橋本義肢製作が、自然な歩行をアシストする新型装具「MR-AFO」を製品化した。重量は250gと軽量だが、足底に圧力センサー、関節付近に傾きを計測するジャイロセンサーを組み込み、歩行周期や歩行速度を感知。遊脚中は、尖足などのパターンを抑制するが、足底接地後は、ロッカーファンクションが機能するように自動で関節の動きが制御される仕組みとなっている。
また、ダンパー部は装具用部品として国際特許を取得していて、「MR流体」と呼ばれる磁場に反応し、固くなったり、軟らかくなったりする素材が使用されている。これにより歩行時に磁場の強弱を調整し、関節の安定性を補助することが出来る。
ちなみに価格は80万円。最新技術の集結には、費用も少しかさむようだ。