投球動作の改善を考える時に最も重要視しているのはこの3点です。
その中でも、肩甲胸郭関節・股関節までを含めた体幹機能については、動的柔軟性の改善を目的としたアプローチを行っています。
また手指機能についても、投球パフォーマンスのみならず肩肘障害との関連も深いと考えており、特に投手には念入りに指導を行っています。キャッチボール再開の場面では現場の監督コーチらと一緒に検討を重ねた、スローイングエクササイズを取り入れています。
またこのスローイングエクササイズは一部評価でも用いりますので、後ほど紹介していきます。
ではまずは体幹の伸展・回旋の柔軟性のアプローチからです。柔軟性改善へのアプローチにはストレッチポールとバランスボールを用いてストレッチングをしていきます。まずはストレッチポールを用いたアプローチです。
胸椎部を胸椎部にボールを置いた状態で、肩甲骨の内転であったり、肩関節の外旋、肩甲骨を内転を誘導しながら、胸郭の拡張をアシストしていきます。
頭の上に手を置いて肩関節外転外旋の状態を取ります。膝関節は軽度屈曲位の状態で、ストレッチポールを胸椎部に置きます。その状態で胸郭の拡張を促すのに、頭側からアプローチを行っていきます。
呼吸に合わせて上位胸椎・胸郭を少しアシストしてモビライゼーションしたりすることもあります。