株式会社シーディーアイはケアプランの作成を支援する人工知能(AI)を来月にも一般公開することを発表した。
▶︎ 全国4都市でケアデザイン人工知能「CDI Platform MAIA」操作体験会を開催
シーディーアが開発している人工知能MAIAは、要介護度認定の際の74項目の調査結果をインプットすれば、AIによって要介護者の「自立支援」を目標としたケアプランの原案が一瞬で策定される。
ケアプランは介護保険領域の"処方箋"のようなものだ。高齢者がどのような介護を受けるかを、地域ごとのケアマネージャーがケアプランを作成する。現状として、介護保険の上限額いっぱいに使ってしまうケースや、家族等の希望を聴きすぎてしまう、担当するケアマネージャーの経験値など、ケアプランが必ずしも適切なものが作成されるとは限らない。
不適切なケアプランは時として過剰な介護を引き起こし、高齢者の機能低下、活動・参加の減少に繋がる。MAIAをそれを解決する。2000年の制度開始から蓄積された過去のビッグデータと当人の情報から、最適解を導き出してケアプランを作成する。
2017年に愛知県豊橋市で日本初の実証プロジェクトを開始して以降、全国各地の15法人が試験導入され、自治体と連携したモデル事業などでのトライアルを重ねてきた。
ケアマネジャーが、その所属に関わらず自由に人工知能を試用することができる日本で初めての機会だ。