今回は、4年前の2016年に開催されたリオ五輪に関してお伝えする。
リオオリンピックでは、メディカルスタッフ全体の2割が海外からのボランティアで構成され、残り8割はホスト国のメンバーで構成されたそうだ。また、選手村に設置されるポリクリニックで医療サービスは提供され、「内科、整形外科、歯科などの診療科、臨床検査、画像検査、調剤薬局、および理学療法などが運営されていた。
理学療法士に関しては、大会期間中は総勢540名のスタッフが動員されており、6:00~15:00と14:00~23:00の二交代制でそれぞれ10名づつの計20名で診療に当たった。
理学療法士ボランティアは、National Society of Sports Physiotherapy (SONAFE)が主催する無料のトレーニングコースを受講する。コースにはオンラインの英語のレッスンや高度な外傷や生活支援が含まれる。
SONAFE創業パートナーであるFelipe Tadiello氏は、「知識の標準化が不可欠。すでにスポーツ現場での救急医療について知識を持っている人にとっても重要だ」と述べている。
参照
オリンピック・パラリンピックの医務体制
Volunteer training helps Brazilian physical therapists prepare for Rio Olympics